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閑話   空梅雨と熱帯夜とビール

ご無沙汰しております。



今回は会話だらけです。

ある意味ネタ扱いでしょうか。



*7/16誰がどの発言か分かりにくいとの指摘を受けたので加筆修正しました。

「何故にこっちはこうも暑いんだ!?」

スタインが若干イラつき気味に言う。

「いや、梅雨ですし」

何を言ってるんだコイツ的な視線を向けてしまう。

「梅雨ってなんだ!?」

あ、そっか。『世界が違う』からこっちの常識が通じないの忘れてた。

「ここら辺の雨季をそう言うんですわ」

「湿気が凄くてベタベタするな」

相当に不快そうな顔をする。

「暑けりゃ酒でも飲みましょか?」

ジョッキで飲むジェスチャー。

「おぅ、まずはサッパリとした・・・・・・?」



ダダダダダッ・・・・・・どんがらがっしゃん。


ドアを蹴破るような勢いのまま『向こう側』からやって来て、そのまま商品棚に突っ込んだ。

気分的にはたまーにニュースで観る『コンビニに車ごと入店した事故』と同レベルだ。



その商品棚の底付近から、騒ぎの原因と言えるクマ野郎とチビっ子の顔が見えた。

逆さまになっているが。


「・・・・・・・・・・蜂蜜酒を・・・・・」

よくもまぁそんな状態で言えるモンだなぁクマ野郎が。

「・・・・・・・・・・ちょこれいとを・・」

釣られてなのか素なのかは分らんが、バーニィも続ける。



甘い、甘すぎる。蜂蜜と練乳と黒糖を混ぜた感じで甘い。

「その前に、片付けてからな?」無慈悲に言い切る。

「「えぇ~っ?」」

ちょっとだけ殺意が沸いた。「・・・・・・・・・あっそう。じゃあキミ等は今後ナシ(・・・・)ね」

「「やりますッ!是非ともやらせて下さいッ!」」反応早いな。そんなに嫌だったか。


「・・・なぁ、いつの間にあんなに躾たんだ?」

恐る恐るスタインさんが聞いてくるが、こっちも知らん。

「知りませんわ。酒パワー恐るべし」

昔に流行った(?)そんなステッカーを思い出した。




※飲酒運転は犯罪です。絶対にやめましょう。



閑話休題それはさておき


「暑いんだからちゃんと水分取りましょ~。酒だけだと死ぬで~」

スポーツドリンクと水のペットボトルを業務用冷蔵庫から取り出す。

結局全員で片付けた。というかやらせた。連帯責任やね。



ん?飲み物は差し入れって事で経費ね、経費。


ようやく片付いた商品棚。

まだ売れるモノと売れないモノに分けていく。

売れないのは仕方がないから『買い取ってもらおう』かと。

いや、結局胃袋に収まる事には変わらないんだけどさ。


『たまたま接触』して落ちてダメになったのと『故意に触って』落としたのでは意味が違う。

今回のは数が多すぎるので半分は保証してもらう。もう半分はコイツ等だけの特権だな。

どうせあの棚は食品しか置いてなかったので、すぐに食べるのであれば問題ない。

いくら多くても『向こう側』の奴等はあっさりと食べてしまうだろう。

それこそフードファイターも裸足で逃げ出す程のレベルだ。一度チャレンジさせてみようかな?

ん~クマはダメだ。チビっ子もダメだとスタインさんしか残ってないか・・・。難しいなぁ。



「この缶詰のサカナは旨いな。かなり濃い目の味付けでビールが止まらない」

相変わらずビール命なスタインさん。

これはビールのツマミとして絶対におススメ出来るやつだ。

「あぁ、このメーカーのは特にこだわって作ってるみたいだからねぇ」

「たまにはいい仕事(?)するじゃねーかよトム」

トムさんの背中を叩きながら褒める。

「・・・え?商品棚に突っ込んだだけだよ?」

トムさんは話を聞いてない様子。

ひたすらにちまちまと酒(蜂蜜酒)を飲んでご満悦な状態。

「・・・・・・・・ちょこ溶けてる」

ちょっと悲しそうなバーニィ。


バーニィや、この時期は暑いからチョコ溶けるんだわ、残念。



「しかしよ~、いつまでこの暑さが続くんだ?」

ふとスタインさんが聞いてきた。

「え~っと、今が6月だから・・・7・8・9月とまぁまるっと三か月は」

「「「ええっ!?」」」

「えっ?そこ驚くとこ?9月はそこまで暑くないかもしれないけど、ヘタすると10月まで暑い年もある・・・・かなぁ」

「「「・・・・・・・・・」」」

「まぁ、毎年のことだからあんまり気にしてないんだよね~」

「暑いとちょこが溶けちゃうよ・・・」

また悲しそうな顔のバーニィ。

「そうだなぁ。それなら溶けないチョコもあるぞ?」

「えっ?なにそれ?美味しいの?」

お、物凄い食いつきっぷり。

「あぁ、美味しいぞ。『焼きチョコ』って言うんだ」

「『焼きちょこ』?」

「ん~。ちょっと待ってて。多分あるはずだから」


ごそごそ。


「ホレ、あった」

「これが『焼きちょこ』なんだ・・・?」

「ま、食ってみな」

「うん。・・・・・・うわぁ、サクっとしてる。ちょこだけと違う感覚なんだね」

「どうだ?美味いか?」

「うん!こっちも好きな味だよ」

「そっか、良かった。これからは暑い時はこっちだな」

「うん、そうするよ」



「俺はこのピリ辛なオレンジ色したのとナッツが一緒になってるのが一番好きだな」

所謂『柿ピー』ですな。

「いや~お目が高い。ビールにはそれが一番相性がいいです」   ※作者の好み

「美味いんだがよ、これはいちいち小袋から取り出さないといけないのが面倒だな」

「これは色んな会社から出ているんですが、中には大きい缶に入っているのもありますよ?」

言いながら一斗缶サイズを手でジェスチャーする。

「本当かッ!?そんな大きいのがあるなら今度はそれを注文しといてくれ」

こっちも食いつきが早かった。




夜は更けるが話は止まらず。


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