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初雪

ずいぶんお待たせして申し訳ないです。

『・・・・・・季節外れの大雪により、各地では交通機関に大幅な影響を与えています』


そらそうだなぁ。

11月の半ばに10センチの雪が降るだなんて誰が想像するよ?

北海道でさえまだそこまで警戒してない時期だっつーのに。


おかげさまで雪掻きで寒い事寒い事。

店の前の雪をどかして、裏の足腰が弱ったじーさま(ご近所)の家の雪掻きもやって、それを見ていた近所の人ん家もやって・・・・・・ずぶ濡れだわ寒いわでもう大変。

風呂に入ったらしもやけで全身痛くなってたよ。間違いなく明日は筋肉痛で動けなさそうな気がする。


まぁ、こんな状況じゃ誰も買いに来ないだろうけどさ。

そういう事で閉店ガラガラっと。



「おいっす。ってこっちは雪降ってんのか。どうりで寒いわけだ」

「寒いのは大丈夫だけど、基本用事が無ければ外に行かない」

・・・・・・トムさん、あんたの毛皮は伊達か?

「おじさん、また来たよ~」

・・・・・・バーニィの親って育児放棄してないよな・・・?

「みんないらっしゃい。今日は寒いから鍋でも食おうか?」

「「「鍋?」」」

見事にハモった。食い意地張り過ぎだろ。

「あぁ、そんな仰々しいのではなくて。白菜と豚肉のミルフィーユ鍋にします」

「ミルフィーユってなんだ?美味いのか?」

「それってハチミツ入れても大丈夫?」

「チョコは・・・・入れたらダメ・・・だよね?」

スタインはともかくダメ熊とチビっ子・・・。そこまでこだわるか・・・?


「え~ミルフィーユってのは『何層にも重ねた』という意味なので・・・・まぁ、出来上がるまで暫しのお待ちを」



俺が作る鍋は基本手抜き料理だ。

『とりあえず食えればいい』というコンセプトで作っているので細かい事はあまり気にしていない。

材料は鶏がらスープの素、白菜、豚コマ肉。

ミルフィーユ仕立てにするので、ひたすらに重ねに重ねる。

5センチ程度で揃えて切って、鍋に積み上げる。大き目の鍋にしたので三段積んでみるが、足りるかなぁ・・・?

ついでに湯豆腐も追加。こっちは特に何もしないで茹でるのみ。

昆布出汁ポン酢のみを用意。応用が効くのでこれが一番好き。


「さーてお待たせしました。どうぞ召し上がり下さいな」

そう言いながらもバーニィの分は用意する。食べなれてないから勝手が分からないしね。

「ほれ、バーニィの分だぞ。熱いから気を付けてな」

「うん、おじさんありがとー」

「おぉっ、なんだコレ?酸っぱ美味いぞ?」


スタインはすこしこんらんしている。


「はふっはふっ・・・・・・・熱っちぃ」


トムはしたをやけどした。


「なにやってんですかトムさん・・・・・・」

ある意味予想通りすぎて・・・ねぇ。


「戻ったぜぃ・・・・・・・・・おぅ、丁度いいタイミングで帰ってきたみたいだな」

あ、親父さんがあっちから帰ってきた・・・・・・。

なし崩し的に参加して、グダグダになって、気付いたら朝って最近そんなパターンが多いなぁ。

今宵のそうなるのかなぁと思うとちょっと気が重くなる。












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