新婚生活
御無沙汰してました。
結婚したものの自営業なせいか、そうそう環境が変わるわけでもない。
アカネが嫁入りしてきたので人員が増えた、という点では変わってはいるが。
今はアカネに仕事を教えているところ。
接客はともかく仕入れ先の事、POSでの扱い等を細々と。
あとは『あっち側』の事も。
俺がいない時に来られても何とかなるように、ある程度は出来ないと困る。
まぁ、基本的に『酒』『ハチミツ』『魚肉ソーセージ』『チョコ』さえあればとりあえず何とかなる・・・・・・と思う、今のところは。
次は配達。
挨拶がてらアカネを紹介していった。
案の定冷やかされ『子供はまだか?』な攻撃を受けたじたじになりながらもこなしていく。
で、特にこれという事もなく閉店時間なのでシャッターを下ろす。
最近はここからが本番なのかな、と思うようになってきた。
とりあえず売り上げの精算をして金庫に仕舞う。
親が作っていた夕飯をみんなで食べ、自室にノートPCを取りに行き小部屋に持って行く。
アカネは近くのツタヤで借りたDVDを観るようでどれからにするか迷っていた。
どうやら変態クマの続編を観るようだ。
PCを見るのを止めて一緒に観る事にする。
なんじゃあの『20分経ったから交代』っちゅーのは。
相変わらずアホやなー。
ゲラゲラ笑いながら観ていると、店から物音がする。
今夜は誰が来たかな?
「よぉ」
「どーも」
スタインさんとトムさんだった。
「改めて結婚おめでとさん」
「この前はバタバタしちゃったからねぇ」
「いやーホント申し訳ないです。わざわざ有難うございます」
「そんな畏まらなくたっていいだろ。俺らの仲なんだし」
「そうですよー。で、スタインさんと結婚祝いを考えたんですけど全っ然浮かばなくてどうしようかなーと思いまして。いっそのこと本人に聞くのが一番かなと判断して来た次第です」
結婚祝いかぁ。
「いやいや、わざわざすいません。気持ちで十分ですよー」
「ありがとうございます~。ねぇケンヤ、あっちのモノで何か珍しいモノとか良いかもね」
ほぅ、珍しいモノとな。
「なるほどぉ~珍しいモノですね~頑張って探してきますね~」
トムさんがやる気を出した。
「あ、別に高価なモノじゃなくて良いですからね」
一応釘を刺しておかないとシャレにならん事があるし。
「了解です~じゃあダンジョンで探してきますね~」
・・・・・・・逆になんか不安になってきた。余計な事言ったかな?
「じゃあ今日はもう帰るわ」
「え、もう帰るんですか?」
「おぅ。この前貰った酒はまだ残ってるし、それに『新婚』のお前らの邪魔をしても仕方ないしなぁ」
ニヤリ
ニヤリ
揃ってニヤけ顔されちまった・・・。
「じゃ、そういう事で」
「お邪魔さまでした~」
カランカラン
「何か気を使われてしまったようだなぁ・・・」
「う~ん、何か違う気がするけど・・・・・・」
「ま、細かい事を考えても仕方ない」
「そうだねぇ・・・」
お読みいただきありがとうございます。




