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修ズ!スター!中学生編 〜未来からやってきた友達!?林修が巻き起こす青春群像劇〜    作者: まくお


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松岡ひとみの悩み 後編

 埼玉県さいたま市の私たちが住んでいるうなぎ区にある『うなぎ区役所』に着いた。

 林さん家族と一緒に向かうけど、ちゃんと話を聞いてもらえるのかなぁ?


 ***

 中にはあんまり人がいなかった。手続きしたらすぐに呼んでくれた。

 二人がけのイスにお母さんと二人並んで座り、そして林家はそのすぐ後ろで立って話を聞いてくれる。


 区役所の人が出てきた。

「初めまして廻創造《めぐるシンフォニー》です。今日は生活の相談ということですね。話しを聞かせてください」

 廻さんという人は、優しそうなおじさんといった感じだった。


「実は生活に困ってて……実は……」

 お母さんはさっき林さんにしたような話を廻にした。すると……


「でもお母さん。働けるでしょ? もっと努力をしてからきてくださいよ」

 と冷たくあしらわれてしまう。お母さんは、

「足が悪くて働けないんです!」

 と説明するも、廻さん「働けるでしょ!」の一点張りで話を聞いてくれない!


「ちょっと待ってよ! おかしいよ! ご飯もまともに食べれないのに、働けないでしょう! 働くにもお金がいるんだよ!」

 ここで入ってきたのが林修《はやししゅう》くんだ! 未来からきた精神年齢35歳だからなのか物怖じしてない!


 林くんはさらに続ける!

「ちょっと矢部宮子《やべみやこ》さんを出してくれますか? あなたじゃ話になりませんよ!」

 林くんは廻さんをこう一喝した! しょうがなく廻さんは下がり、「矢部さーん!」とその人を呼んでくれた!


「林くん。矢部さんってまさか!」

 私は後ろの林くんにこう声をかけてみる。

「そうだよ! うなぎ区の女傑の矢部姉妹の一人だよ! このうなぎ区役所にいるって聞きつけたから、試しに呼んでみたんだけど。本当にいるみたいだ!」

 呼んだ林くんも目を見開いて驚いている!


 矢部といえば同じ小学校の矢部秋男《やべあきお》くんがお馴染みだけど、そのお母さんとは名前が違ったから、きっと違う人だろう……それに矢部くんのお母さんは弁護士だったし。


「初めまして。矢部宮子《やべみやこ》です」

 矢部さんがあいさつすると、林くんが発言する!

 

「初めまして! 僕は林修《はやししゅう》! 未来からやってきたあなたの友達です!」

 太陽のような笑みを浮かべて嬉しそうにあいさつするのが林くん。

 

 これが林くんの決め台詞なんだろう。すでに二回聞いているしな。


「はいはい。君が例の林修ね。まああなたが要件があるわけではないんでしょ?」

 矢部宮子さんはこんな場面に出会してもあくまで冷静に対応する! これが女傑ってやつなのか!

 私にはなれないな!


「今日要件があるのはあなた方ですね。松岡さんのお母さんと娘さんですね」

 矢部さんは飄々《ひょうひょう》と話しを進める。


「はい。そうです。実は……」

 お母さんは淡々と今困っていることを話す。矢部さんは淡々と話しを聞いてくれる。


「わかりました。では生活保護の申請を進めましょう。三食食べれなくてお風呂にも入れないのはおかしいですよ!」

「はい! ぜひお願いします!」

「はい! お母さんとご飯が食べたいです!」

 矢部さんの強い言葉に私とお母さんは二つ返事で返答する!


「それでは申請には時間がかかります。その間どう暮らしますか? 母子家庭のシェルターという手もありますが……」

 矢部さんの提案に一瞬、お母さんは「そうし……」まで言いかけたが、


「ああ! それなら一時的にうちで暮らしますか? 林家で少しの間なら預かりましょうか?」

 と林家の家長の林誠一郎《はやしせいいちろう》が言い出してくれた! 

「ああ! 林さんの家なら大丈夫ですね。わかりました。生活保護の申請が通るまでは林家で住んでください。そのあとは今の自宅ということでどうですか?」

 矢部さんも二つ返事で回答してくれて、これでとりあえずの決着がついた!


 ***

 ーー林家

 その日誠一郎さんがすき焼きにしてくれた! すき焼きなんていつぶりだろう! 

 その日に五人で食べたすき焼きは私は一生忘れないだろう!


 場の雰囲気も最高だったしすき焼きも今まで食べたことがない上質なお肉で最高だった! 

 これから私たちの生活が良くなるといいけどね!

 

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