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1.初めての戦闘。

6章!








 その日、俺と凪咲は学校を休んだ。

 理由はいうまでもなく、朝倉先輩を助けるため。駅で待ち合わせてから先輩の家へと向かうのだが、その途中で隣に座った少女は言った。



「この世界の反対側――裏界りかいという場所に、ナイトメアは潜んでいる。何度でも言うが、一歩間違えれば死ぬから気を付けるんだぞ」



 それを聞いて、俺はふっと軽く息をつく。

 いよいよ後戻りはできなくなった。嘘のような本当の話が、始まる。

 そう思っていると、もう一つ、と前置きした上で凪咲はこう口にした。



「もしかしたら、陽子の夢を覗き見ることになるかもしれない。下手に干渉すれば、精神の崩壊を招く可能性があるからな」

「…………分かった」



 先輩の夢――か。

 俺はどのような悪夢なのか、それを考えた。

 その時にちょうど、電車が止まる。どうやら到着したらしい。





 駅を出てしばらく歩くと、朝倉家が見えてきた。



「それで、ここからはどうするんだ?」

「待ってろ。すぐに準備する」

「準備……?」



 家の前に着くと、凪咲はおもむろに荷物を下ろしてそれを展開。

 すると、そこからは御札のようなものが大量に……。



「これを、こうする」



 そして、朝倉家の塀にぺたぺたと。

 決まりがあるのかないのか、それは分からないが貼り付けていった。たまたま通りがかった他の住人が、奇妙なものを見るような目を向けてくる。

 俺はそれに苦笑いして会釈しつつ、少女に声をかけた。



「お、おい凪咲!? 見られてるぞ!」

「気にするな。どうせ、記憶には残らない」

「は……? それって、どういう――」

「さて、行くぞ」

「お、おい!」



 しかし彼女は気にした素振りも見せずに、そう言うと荷物を片付ける。

 次いで御札を貼った壁に手を当てるのだった。すると……。



「え……!?」









 ――世界が、反転したような感覚。


 俺は気付けば、荒廃した住宅街の中に立っていた。

 先ほどこちらを見ていた住人はいない。いいや、正確には俺たちが裏界にきたから、こっちが消えたように見えているのだろうか。

 空は鉛色に染まっている。

 雨が降るわけでもない。とても、空気は乾いていた。



「ここが、裏界?」

「そうだ。さぁ、武器を準備しろ」



 いつか見たような、そんな景色に唖然としていると凪咲は指示を出す。

 俺はそれに従って預かった銃を取り出し、構えた。

 その姿を見て――。



「む、意外に様になってるな。明海氏」

「そうか……?」



 少女は驚いたように目を見開いた。

 なんだろう。銃を構えると、自然と身体が決まって動くのだ。



「もしかしたら、才能があるのかもな」



 しかし凪咲は軽く片付けると、気持ちを切り替えたらしい。

 目の前にある朝倉家だったであろう廃墟を睨んだ。そして大声で叫ぶ



「……くるぞ!」



 直後――夢の中でも見た黒い影が、計五体!

 凪咲は二丁拳銃を抜き放つと、連続して五発の銃弾を放った。



「く、一体そっちに行ったぞ!」



 しかし、そのうち一発は回避される。

 逃げたナイトメアは、偶然にも俺の前に降り立った。

 そして俺のことを弱いと踏んだらしい。そいつは、真っ正面からこちらへと飛び掛かってきた。だが――。




「悪いな」




 自然と、そんな声が出た。

 俺は腕をスッと前に伸ばして、引き金を引く。

 狙い過たず。銃弾はナイトメアを打ち抜き、霧散させた。



「明海氏、お前……」



 その流れを見ていた凪咲は、眉をひそめる。

 しかし首を左右に振って、こう言うのだった。




「まだ、これは雑魚にすぎない。親玉がいるはずだ」――と。






 その言葉に頷く。

 俺たちは、周囲に注意を払いながら廃屋の中に足を踏み入れた。



 


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