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緑の聖女は転生先を間違えられたようです~植物スキルで、それなりに楽しくスローライフをしてます  作者: 楊楊
第四章 故郷へ

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40 冬祭り

 今日は各集落の代表者を集めて、冬祭りの会議を行っている。

 グリューンが代表して説明を行い、各集落の長に意見を求める。


「俺たちボアタウンは最大限協力するぜ。主様たちも喜んで参加するだろうしな」

「我らドラゴンズホームも同じだ。最大限協力する」

「第一ゴブリンタウンも協力する」

「第二ゴブリンタウンも参加します」


 満場一致で冬祭りの開催が決定した。

 因みに建国を機に各集落も集落に名前を付けている。ゴブゾウたちの集落はグレートボアに因んだボアタウンに、リザードマンの里はドラゴンズホームになっている。ゴブリンだけの集落は、第一から第五までのゴブリンタウンにしたようだ。あまりいい名前が思いつかなかったらしい。


「それでは詳しい計画は聖女殿に説明をしてもらう」

「分かりました。それでは・・・」


 私はこれまで練ってきた計画を話した。

 まあ、大部分が前世の雪祭りのパクリだけどね。


「広場の中央に巨大なネフィス様の雪像をみんなで作ってもらいます。その他にも共用物の設置をお願いしようと思っています。それでコンテストも開催します。優秀チームには賞金を出す予定です」


 これに食いついたのはダークドワーフのフリンとドワーフの王女ドワンナだ。


「それはいいッス。コンテストの優勝は私が貰うッス」

「そこは譲れないわ。本国から職人を派遣してもらおうかしら?父上にも報告しないとね・・・」


 ドワーフ王国から職人を派遣する気なのか・・・


 意外なことにリザードマンのザードも食いつく。


「我らもコンテストに参加するぞ。ドラゴンズホームの意地を見せてやる」

「じゃあ、俺たちも参加だな・・・主様もやるって言うだろうしな」

「俺たちもやろう」


 ゴブゾウたちも参加してくれることになった。


「まあ今日はそういったところだ。吹雪が収まった頃にまた連絡する。それでは宴といこう」


 すぐに料理やお酒が運ばれてきた。

 一応、定期的に会合を開いているけど、今のところ差し迫った問題もないし、いつもの流れですぐに宴会になってしまう。国の重要事項を決める会議というよりは、町内会の会合に近い。

 まあ、私もみんなと打ち解け、美味しい料理とお酒を楽しめるから嫌いじゃないんだけどね。


 宴会が始まってしばらくして、ゴブゾウとザードが私の元にやってきた。


「実は聖女殿に頼みがあるんだ」

「我もだ」


 いつになく、真剣な表情に私も少し身構えた。


「実は神官見習いを受け入れてほしい」


 詳しく話を聞くと、各集落でも神殿を建設しようという話が持ち上がっているという。

 それで神殿を運営するには神官が必要ということになって、神官見習いを各集落から受け入れてほしいとのことだった。


「私としては受け入れてもいいとは思いますが、グリューンさんに許可をいただかなければ・・・」


「グリューンは了承してくれた」

「うむ。後は聖女殿の許可があればいいとのことだ」


「そうですね・・・」


 私も神官見習いを受け入れることは賛成だけど、即答はできなかった。

 神官見習いを育てるということは、それなりに責任を負わなければならない。それに神官見習い用の宿泊施設も用意しなければならないだろうし、カリキュラムも必要だろう。

 ゴブナ、ゴブネ、ゴブノの三姉妹を神官見習いとして受け入れたのだって、当初はスタッフとして雇用したのが始まりだから、カリキュラムなんて用意してないしね。


 そんなことを思っていたら、ゴブリナが慌てた様子でやってきた。


「もう宴会が始まってしまったのですね。みんながお酒を飲む前にネフィス様の教えを伝えたかったのに・・・仕方ありませんね。この場をお借りして・・・」


 私とグリューンの顔が引きつった。

 こういうことを想定して、ゴブリナにはネフィス様の教えをまとめさせていたのだ。ここでゴブリナが登場するのは想定外だった。絶対変な雰囲気になるしね。


 私は咄嗟にゴブリナに神官見習いの話を振った。


「ゴブリナ。今、新たに神官見習いを受け入れる話になっているのよ。神官見習いを受け入れるには、宿舎も必要だし、それにカリキュラムを作らないといけないと思うわ。ゴブリナには、そのカリキュラムを作ってもらおうと思っていたのよ」


「な、なんと素晴らしい!!すぐにカリキュラムを作らなければ!!フックスさん、行きますよ」

「えっ?そ、そんな・・・」


 疲れ果てたフックスを引きずりながら、その場を去るゴブリナであった。


「流石は聖女殿だな」

「それよりも神官見習いを受け入れる件は、けっこう大変ですよ。神官見習い用の宿舎も建設しなければなりませんしね」

「そうだな。それでは冬祭りの作業員用に宿舎を建設し、それを流用しよう」

「いい案だと思います。色々な種族が来ると思いますから、彼らが住みやすい宿舎にしましょう」

「うむ」


 ゴブゾウとザードも会話に入って来る。


「宿舎を建設するなら、早めに作業員をこっちに来させるぞ。主様なんかも早くこっちに来たいだろうしな」

「我らも作業員を早めに派遣する」


 あっと言う間に神官見習い受け入れと宿舎の建設が決まってしまった。

 前世の会社では、こんなにすぐに決まらないんだけどね。


 少し仕事が増えたけど、大したことはない。

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