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悪党で悪質

「この陸上戦艦さえあれば、俺たち人類の価値が目に見える!」


 俺と同じ感想を持ったルフが船の中で叫ぶ。


「あぁ、まぁそう考えるよね」


「しかし、グランドのおじさんが何も考えて無いわけじゃんあいと思うなー」


 シャル、嫌なことを言うじゃないか。


「そうね、確かにあの人が誰にでも使えるようにしてるはずがないわよね」


「ムイムイ、この船は誰にでも動かせるのか?」


「着ぐるみ族じゃないとだめ~」


「だよな。じゃ、このまま大陸の西にあるエイリアンの本拠地を叩くってのはどうだ?」


「それは無理なんじゃねーかなぁ」


「アキラ、何が無理なんだ?」


「子供って単純だけど複雑怪奇と言うか」


「何が言いたいんだ」


「ムイムイちゃん、このあとどうするの?」


「みんな疲れたからお昼寝~。あと飽きた~って子もいる~」


「そいうことか」


 子供に根気とか求めたらダメだぞ。それと体力もないしな。


 その後、陸上戦艦はまたしても地中へと潜った。






「なんでグランドさんは着ぐるみ族にこの陸上戦艦をあげたんだ?」


「分からないわ」


「案外子供が好きなだけかもしれんの」


「あの顔でそれは無いんじゃないかなー?」


 顔で判断してやんなよ。


「そもそも俺たちほかの種族も優遇してくれていいのにな」


「あのおっさん、実は神様だったりして」


「あの顔で神様はちょっと」


「グランドのおじさんの正体が何者でも、顔が悪人なら切ってもいいよね?」


 顔が悪人で切られてたまるか!


「ならアキラも切られねーとな」


「おい待てルフ、まずはナンパなお前こそ悪人じゃないか?」


「俺は愛に生きてるんだ。着ぐるみ族を誘拐しようとしたアキラとは違う」


「俺はこの子たちを育てようとしただけだ!」


 膝の上に乗せたクマの着ぐるみムイムイちゃんを撫でつつ、俺は反論する。


「先生は悪党じゃなく悪質じゃないかな?」


「それよりもさっきBAでも使えそうな武器を見つけたぞ。さっそく装備させてみるぞ」


「あ、許可は貰ったか?」


「当然じゃ。ムイムイが言うには使ってないぞうじゃ」


「使ってもいいよ~」


 ならばカンタ様おねげーします!


「それよりも、これからどうするの?」


「どうもこうも、飽きたって言ってたし当分は動かないんじゃないか?」


「むしろ草原の中心に戻りそうだよね」


「ありえそうだな。どうするんだ?アキラ」


「俺に振るのかよ。んじゃ、子供に頼らず大人の力で頑張りましょうってことで」


「ムイムイはどうするの?」


「ムイムイちゃんはここでお別れ?」


「ふむ、それはちと寂しいのぅ」


「お兄ちゃんといっしょに行く~!」


 どこかにいるお父さん、俺がムイムイちゃんを立派に育てます!


「アキラ、顔が孫に会った爺みたいでだらしないぞ」





 お爺ちゃんが美味しい飴玉をやろう

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