多いなる砲撃戦
「大きなの来るよ~!」
「分かった~!みんな出発するよ~!」
「は~い!」
鶏の着ぐるみを着た子が何かが来たのを伝えると、一斉に散らばっていった。
「ああ、俺のパラダイスが……」
「バカ言ってないで、ちゃんとしろよ」
「バカとはなんだバカとか」
「もう二人ともいい加減にして。何かするみたいだから大人しくしてなさい」
リリア姐さん、コイツが悪いんです!
「ほれアキラ、ムイムイがモニターの前に座ったぞ。しっかり見てやらんと可哀そうじゃろ」
「そうだな。子供の晴れ姿だな」
「先生の子供みたいに聞こえるけど、違うからね?」
「一生懸命育てました!」
「育ててねーだろ」
ブォンと音がすると、でかいモニターやその周りの計器全てが起動する。
「お、ちょっとBAに似てるな」
「そうなの?私もBAに乗れれば良かったのに」
生身の仲間よりも前に出なきゃいけないんだけどな。
「うお、動いた!こいつ動いたぞ!」
ルフの叫び通り、おうちと言ってたこの場所が地中から地表へと動き出すさまが、モニターに映し出された。
「陸上戦艦、はっしーん!」
ロマン溢れる名称だな!
「ふむぅ、何か分からぬが格好いい響きじゃの」
「あ、俺も思った。船だけじゃなくて陸上なのが良いよな」
「しかも多砲塔だぞ多砲塔!地球にあったダメ兵器だけど、ロマンがあるよな!」
やっぱり男の子は多砲塔に憧れるよな!
「男って生き物は分からないわね」
「先生は分かりやすいけどね」
感情を出すことは恥ずかしくないんだぞ。例え子供っぽいことでもな。
長方形の戦艦に無限軌道、それにあちこちにある多砲塔。ぼくの考えた最強の戦車!
「賞金首をはっけ~ん!」
モニターに映し出された賞金首は、ティラノサウルスのメカバージョンだった。口からレーザー出してくたぞコイツ!
「効かないも~ん」
馬の着ぐるみの子が言うように、この陸上戦艦に賞金首の攻撃が効いていない。
「そろそろ反撃しよ~」
「は~い」
「マソのだんがん準備よ~し」
「はっしゃーーー!」
周りの着ぐるみの報告を受け、ムイムイちゃんが手にしたコントローラ-のボタンを押すと、爆音が鳴り響き。主砲どころか副砲も含めて全門発射したせいか、大きく船体が降れる。
「げぇ!賞金首が一瞬で消えた!」
「おいおいマジか!」
「凄いなんてもんじゃないわね」
「どうにかしてBAの武器として作れんかのぅ」
「侍でもコレの相手は無理かなぁ?」
草原は消えることもなく、しかして賞金首は元々無かったかのようにこの世界から消え経った。
もうコイツあればいいんじゃね?
М3リーとか好きです




