前線で善戦
作戦当日になった。俺のBAだけ湖を走るとか狂気の沙汰を慣行するべく、
準備に追われる。準備の内容?心の準備だよっ!
「いいか、エサマゲ」とルフは不名誉な(エサとチョンマゲを足した)あだ名で俺を呼ぶ。
「こいつしばくぞ(なんだルフ)」
「もう一度言う、お前はエサだ」
「何度も言わないくても分かっとるわ!どつくぞボケ!」
「そんなに怒るなよ。あと心の声が漏れてるぞ」
「だったらちゃんと名前で呼べやああああ」
このハゲ、こっちにはアラヌスミサイルがあるんだぞ。
「全滅させるにはお前が失敗したらダメだからな。死ぬんじゃねーぞ」
「ああ、そっちは任せとけ。そして終わったらチョンマゲを止めるからな」
「えー、先生やめちゃダメだよ」
こいつ、反省してねぇな?
「ほら、シャルを殴ろうとしない。そろそろ時間だろ」
アラヌスぅ、こいつを殴らせろよぉ。
「じゃあ、チョンマゲに敬礼!」
何人ものハンターが生身のまま、もしくはBAで俺に敬礼してくる。
「お前ら全員から酒奢らせるから覚悟しとけよ!」
特にハイレグアーマーな美女たちよ!
「おらおらぁ!クソエイリアンどもめ、俺は美味しそうだろ!?」
BAで湖の上を滑り、エイリアンを集める。銛を持ったサハギンにヘビ、時節サメなんかも混じる。異世界は何でもアリなんですかね。淡水魚?海水魚じゃなくて?
時折マシンガンとバズーカを撃ち込み、減らしつつ街に連れていく。
「フフフ、ハハハ、アーハッハッハッ!そんな攻撃効かねぇなぁ!」
三段笑いが出るほど余裕だったりするな、これ。
「おーいエサマゲさん!大丈夫ですかー!?」
「敬称つけても許さねぇぞ!」
たとえ美女でも許さねぇ。何してもらおうかなぁ~?ゲヘヘ。
「アキラー!まだまだこっちは余裕だぞー!もっと連れてこーい!」
ルフが釣り竿を投げるかのような仕草を見せる。いやいやいや、俺は釣り竿の一部じゃないぞ?
しょうがないので又湖の上を走り、街から遠ざかる。
「はぁ、湖の水抜いたほうが早くない?」
自分でも不可能な独り言を言いつつ、エイリアンを釣る。まじでよく釣れるなこいつら。
「おいィ!?聞いてないよグランドさん!」
何往復したか数えるのが面倒になったころ、今日はそろそろ終わりじゃな?とかいう優しさが溢れるカンタやカルロスの発言が聞こえた時にソレは見えた。
駆逐艦ぐらいだろうか?その賞金首は湖の上にゆっくりと姿を現した。
二門の砲身が俺のBAに向いた。
あれは賞金首とかいう対象じゃないよ、もうただの兵器だよ!
「くそったれ!」
持ってても当たる気は無いんだが、流石にアレは避けるのも辛そうだ。
ドンっ!ドンっ!と砲弾が俺のBA目掛けて撃たれた。精度は良くないらしく、俺の近くに二つの水柱を上げる。おお、怖い。
そのまま的になるつもりもないので、あの駆逐艦を沈めるべくBAを走らせる。
マシンガンを打ち込むが、船体にあまりダメージが入ったようには見えない。
「こりゃ武器が弱いわ。どうしたもんかね」
近すぎて砲身での攻撃を諦めたのか、駆逐艦は街に照準を合わせ始めた。
「させるかよ!」
俺は砲身にバズーカを撃ち込むと、砲身が破壊される。あれ?結構効いたぞ?
すると船上からセーラー服を着たサハギンが「ワシらの出番でっかー!?」とばかりに溢れ出した。
あいつらは銛だけでなく、持ってるマシンガンで俺に撃ってくる。痛くないけどうぜぇ!
マシンガンでサハギンを倒していると、近くに水柱が上がる。サハギンが水に落ちたか?
「げぇ!?魚雷!?」
砲身とは別に、横に備え付けられた魚雷発射管から魚型のエイリアンが打ち出される。
「魚のくせに爆発しやがった!」
いくつもの水柱が上がる。当たったらマズそうだ。
カンカンだのチュインチュインだの音が聞こえ、よく見るとサハギンが主砲を修理していた……。
「エイリアンってのは遠慮ってもんを知らねぇなぁ!」
駆逐艦と戦っていると、水の中から他のエイリアンまで襲ってきた。仲間を呼ぶとかゲームなら美味しいけど、現実なら絶望だな。
駆逐艦を護衛するかのように、湖から大量のエイリアンが俺に襲い掛かる。
このままじゃ死ぬと、何度目かの砲身を潰し、駆逐艦から離れる。
「もったいねぇけど仕方ねぇ、とっておきの一つだ!」
両手の武器を湖の中に捨てて、腰に備え付けられたガトリング砲を装備する。
「お前らは最後に殺すと言ったな、あれは嘘だ」
言ってもないけど、言っとかないとね!
「水着の為に死んでくれやぁぁぁぁぁぁ!」
サハギンもサメもガトリング砲によってミンチになる。
「二度と俺に勝てると思うんじゃねぇ!」
高揚している俺は訳の分からないセリフを吐きつつ、駆逐艦にもガトリングを撃つ。
「ぅぉぉぉぉおおおおお!」
ん?遠くから声が聞こえるぞ?
アラヌスが飛んできた!?




