アイドルの行方とBAと
「ボスぅ!金が欲しいです!」
「今回は頑張ったな。金貨五枚だ」
うおおお!?ボスがホメタ!?
「お前偽物だろ!ボスが褒める訳ない!」
「潰すぞガキが!俺は忙しいんだ、早く出ていけ」
あ、いつものボスだ。安心と金を手に俺たちは協会を出る。
「そういえばルフ。忘れてたんだが」
「あん?どうした」
「俺のアイドル、ムイムイちゃんはどうした?」
「お前、ひどいな……。あいつは故郷に帰ったぞ」
はぁ!?忘れてた俺が言うのもアレだが、俺のアイドルが帰った!?
「なんでまた」
「戦闘できるように故郷で鍛えなおすんだとよ」
彼女は戦えるアイドルを目指してるらしい。最強か?
「じゃ、今度ムイムイちゃんを迎えに行かなきゃな」
「そうだな。ところで、背中の女と腕に巻き付いた子供が睨んでるぞ」
俺には何も見えない。おんぶお化けと妖怪腕隠しなんて見えない。
BAの配達を依頼してから今日で十日。昼頃に来てほしいと言われたので仲間も連れてアシュリーさんの元へ向かう。
「どんな見た目だろうな」
「アキラに使いこなせるのか?」
「任せとけ、このためにマリーのBAで練習してきた!」
操縦桿で今なら超必殺技も完璧だ。
「マリーお嬢様のBAに乗っただと!?」
「お嬢様の旦那様ですから問題ありませんよ?」
「えへへー。愛の結晶ー」
「アキラ、お主こんな子供を……」
「結婚は早いほうがいいけど、流石に子供はマズイわよ?」
「先生は私と結婚してるの!」
カオス!もう色々とカオス!
「うるせぇ!そろそろ着くから黙ってろ!」
せめてもうちょっと静かにしてくれ。アシュリーさんに迷惑かかるだろ?
「あ、お待ちしておりましたアキラ様。こちらが依頼にあったBAです」
丁寧なお辞儀をし、俺たちに新たな武器を披露する。
俺が乗っていたBAとも、マリーが乗っていたBAとも違うタイプだった。
「おぉ、いいじゃんこれ。叩いていいか?」
よくねぇよ!持ち上げようともすんな!
「前より大きいわね。旧式じゃないとは思うけど……」
「整備は終わっておるのか。しかし武器はどうするんじゃ?」
「ああ、流用と稼いだ金でどうにかするつもりだ」
このBAなら楽に稼げるはずだ。
「アキラ様、ご納得されたのならばサインを。はい、有難う御座います」
「いやぁ、想像以上のBAが手に入ったよ。あ、これお礼ついでに」
飴玉を差し出すと、仲間が羨ましそうに見る。残り二つは誰にやるかで喧嘩になりそうだな。
「有難う御座います。それでは、またご依頼がございましたら是非私にお願い致します」
「ああ、また頼むよ。じゃ、俺たちはこれで」
そういってBAに乗り込み、俺は仲間を連れて立ち去った。
これで勝つる!
今日はここまでにします。感想や評価お待ちしております!




