表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
52/76

届くべき祈りの先

「ようアキラ、お前いつも死にかけてんな?」


 暖かな光を感る。不思議に思い目を開けると、そこにはルフが俺に男らしい笑顔で立っていた。


「……よう、相棒。どんな手品を使ったんだ?」


「アシュリーさんだっけ?あの人に俺たちを“配達”してもらったんだよ」


「はは、そりゃ最高のお届け物だな」


「だろ?」


「後で詳しく種明かししろよ?」


 笑いながらルフと拳を付き合う。


 俺は回復魔法を掛けてくれたシャルロットにも礼を言う。


「ありがとよ。お陰で助かった」


「先生、流石に無茶し過ぎ」


 泣きながら笑うシャルは、マリーごと俺に抱き着く。苦笑しつつそんなシャルの頭を撫でる。


「で、あの二人だけで勝てそうか?」


「いや、流石に二人じゃ無理だ。リザードマンとダークエウフの男と獣人の子供が一緒にいるぞ」


 あいつら逃げてなかったのか?


「ああ、丁度合流してな」


「そりゃ運が良い。いや、死にかけたから悪いのか?」


 ルフとそんなことを言ってるとマリーが逃がさないとばかりに強く抱き着いてくる。


「いでででで、強く抱き着きすぎだ」


 マリーは泣き腫らした目で俺の顔を睨む。なんで睨むんだよ。


「死んだダメ!」


「だからってお前はで死ぬことは無いだろ。これはキツイお仕置きが必要かな?」


 冗談めかして言っても彼女は俺を睨むのをやめない。


「お仕置きが必要なのはアキラ!借金を増やします!」


 ああ、口調が変わってる。これはマジだな。


「分かった分かった。一先ずあの巨人をどうにかしてからな」


 シャルを撫でる手と違う手でマリーを撫でる。両手が忙しい。


「ところでアキラー、この女誰ー?」


「グルルゥー!」


「ギャルルゥー!」


 二人で犬の威嚇みたいに唸るのはヤメなさい!


 あと、ギャルルはおかしいだろ。






 マリーは再びBA(バトルアーマー)に乗り込み、前線へと立つ。彼女はこの戦いで成長したな。今までなら即逃げてたのに、壊れたBAで自ら前線に立つとは。


 急な合同での戦闘にも関わらず、皆お互いの動きが分かっているかのように賞金首を相手取る。


「今だ!そこの贋金詐欺男!」


 ルフがアラヌスに掛け声を上げ、「俺はアラヌスだ!覚えとけ獣人の男!」


 などと暴言なんだか信頼なんだか言い合っている。いやこれ信頼じゃねーな。


 賞金首をもうすぐ倒せそうだと思った時、今まで隠していたのであろう武器を取り出す。


「げぇ!逃げろーー!」


 誰が言ったのか分からないが、何故か左手にそのままミサイルを抱えこちらに発射する。


「バカお前バカ!そんなの反則だろ!」


 俺も慌ててミサイルから逃げる。あんなぶっとい兵器は無理ぃ!


「てやー!」


 可愛らしい掛け声とともに、マリーのBAが俺たちの前に身を挺す。


「マリー!」


「キャー!痛いよー!」


 後ろに吹き飛ばされた彼女は悲鳴を上げるが、あの様子じゃ大丈夫そうだ。


「うーん、いつもアキラがやってるのにー」


「俺は盾持って前に出てるの!マシンガンを盾にしたことないだろ」


 そんな注意をマリーにしていると、どうやら賞金首が倒れたらしい。


「フハハハ!私の刀に切れぬ賞金首はなーし!」


 あの巨人を真っ二つにするシャルは凄い子やでぇ。







 生きてたから酒が飲めるぞー!

今日はここまでです。お読みいただき有難う御座いました。

よろしければ評価、感想お待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ