三対一
「一体でもきつかったのに三体とか無理ィ!」
この世界はクソゲーだ。俺はザコ相手でも一杯一杯だよ。
「撤退するぞアキラ!」
アラヌスが大声で叫びつつ、後ろに走り出す。
「ゲンタも早く逃げろ」
「アキラはどうする?」
「俺?俺は殿だよ。それが盾役ってもんだ。」
ちなみにマリーはカルロスを引っ張ってもう逃げた。あいつやっぱりお仕置きだな。
「生きてたら酒おごってくれよ」
「ふふふ、分かった。とっておきの酒を奢ってやろう」
「そりゃ楽しみだ」
俺は仲間を見逃すべく、盾を前に構えゆっくりと下がる。
賞金首の四つ脚はもう近くまで来ている。ダメかもしれんね。
「寒い寒い!痛てててて!」
冷気放射とマシンガンが三匹から発射される。この盾じゃ全部を防ぐのは無理だ。
四つ脚はじわじわと近づいて俺を包囲しようとするが、俺はその分下がって距離を一定に保つ。
「しっし!あっち行けあっち!」
犬みたいに追いやれねぇかなぁ。無理か。
カチっと音をさせて正面の四つ脚に火炎放射を撃つも冷気と相殺。
しかし、他二体からの攻撃を左右から撃たれ続ける。やっぱ火炎放射ダメだわ。
後ろを見ることも出来ず、いつまで後退し続ければいいのか分からない。
「ははは、俺はもう終わりかもな」
乾いた笑いが出てくる。
時間を稼ぐ以外の方法が思いつかない。
ま、この様子じゃすぐ死ぬってことはないだろう。ちょっと寒いのと痛いだけだし。
すると四つ脚の上半身がお辞儀をするように傾く。
背中にはミサイルの弾頭が。
「またミサイルかっ!」
エイリアン強すぎない?この世界の人類が死にかけるのも分かるわ。
ミサイルを三発も喰らった。前よりも耐えてるが死にそうなほど痛い。
歯を食いしばって耐えるも、倒れた俺に奴らの攻撃は止むことが無い。
後ろからドカドカと足音が聞こえる。かなりの人数ようだ。
「お嬢様の命令じゃー!突撃ィー!」
「うおおおお!お嬢様の仇じゃああ!」
おお、ヤ○ザが助けに来てくれた!あと、マリーは死んでない。
応援にきた黒服達はハンドガンやマシンガンで四つ脚を攻撃し始める。
しかしやはり賞金首は強く、何人かが倒れる。
「おんどれぇ!マサの仇ぃぃ!」
「兄貴ぃ!死なねぇでくだせぇ兄貴ぃ!」
これは極道映画ですか?いいえ、エイリアン退治です。
さらに後ろからマリーがBAに乗って駆け付けてくる。
「助けを呼んできたよー。だからお仕置きは無しでお願いします」
「助かったぜマリー。お仕置きは確定で、ケツを叩きます」
「なんでー!?」
背後から撃たれて許すほど俺は優しくない。
その後ゲンタとカルロス、アラヌスも加わり四つ脚を倒すことに成功した。
帰ったらお仕置きだ!




