フレンドリーファイアー
戦闘開始早々にゲンタが離脱、フレンドリーファイアーなマリーを除けば俺とアラヌスで倒さなければならない。
「ゲンタを後ろまで下げてくれアラヌス!それまで俺が耐える!」
俺は盾を前に出し、寝ているゲンタと四つ脚の間に立つと、アラヌスにフォローを頼んだ。
「死ぬなよ!」
お前、すぐ戻って来いよ?何時間掛けるつもりなんだ?
「選手交代だ。俺が相手だ賞金首!」
俺は四つ脚に牽制と攻撃を兼ねた火炎放射をお見舞いする。
しかし、賞金首が左手に持った人よりも大きな剣で切りかかってくる。慌てて盾で受けるも、左手にある盾で防ぐのは少々骨が折れる。
「ぐっ!マリー!マシンガンで奴の左手を攻撃してくれ!」
「分かったー!」
マリーのマシンガンが俺の背中に突き刺さる!
「いででで!何回やるねんしばくぞ!」
「ごめーん!」
謝って済むか!
「待たせたなアキラ!」
こうなったらバカのほうが役に立つ。信じてるぞアラヌス!
「カルロース!ゲンタは起こせそうか!?」
盾で防ぎ、カルロスに問うと回復魔法をかけていると返事が返ってきた。
「ならあとはアキラと俺でゲンタが起きるまでに倒せるかどうかだな!」
なんで今倒すんだよ、ゲンタを待てよ。
「アラヌス、奴の左手に回れ!ゲンタが起きたらその冷気は無理だ!」
「よし分かった!」
俺は剣を盾で受け、時には避けつつ四つ脚を相手取る。
アラヌスは冷気をあっさりと避けつつ破壊を試みる。
数分もしない内に、後ろからゲンタの走る足音が聞こえる。
「すまぬ、油断したのは我だったな」
「ゲンタ、もういいのか?」
「ああ、不覚を取ったが次こそ奴を仕留めてみせよう」
ゲンタが合流し、奴の左手の剣を切り落とす。
「ヒュ~!流石ゲンタ、やるねぇ!」
攻撃手段が減ったなら、もう大丈夫だろう。
「うらぁ!俺の拳は痛いだろ!」
そういうと蹴り上げて奴の右手にある冷気放射をへし折ったアラヌスは、止めとばかりにゲンタと四つ脚に襲い掛かった。
あ、これ俺の出番終わったわ。
「ふう~、なんとかなったな」
「賞金首が出るって情報忘れてたわ」
「アラヌスよ、そういう大事な情報はすぐに言うべきであろう」
知ってたのかよ!
「勝てたねー!」
「あ、マリーは後でお仕置きな」
「カルロス、私の代わりにお願いします」
「お嬢様、僕がお仕置きされる理由が見当たりません」
口調が変わるぐらい嫌なのかよ。でもお仕置きするよ?
「ぬ、この気配は」
「ゲンタの旦那、また出るのか?」
「どうやら我々は罠にかかったのかもしれんな」
林の向こう側、少し荒野が見え始めるところに何かが見える。
そこには先ほど倒した賞金首と同じ四つ脚が三体並んでいた……。
おかわりっ!




