閑話:減額
BAを手に入れて数日、俺は仲間から『痛みに慣れとけ』と言われ一人荒野に来た。
「痛ててて!」
俺はBAでネズミ狩りに一人で来ていた。
「BAに痛覚設定つけた奴、絶対バカだろ!痛てぇ!やめろバカ齧るな!」
エイリアンという名のネズミが徒党を組んで俺の大事な脛を齧る。ぐお、そこは大事なところ!
無理やりネズミを引き離し、バズーカを撃ち込む。三匹ほどネズミが死んだが、残りの弾ががもう無い。追撃しようにも徒手空拳だ。
「うおぃ、もう弾がねぇよ。ゲームならもうちょっと弱い敵がでるのに!」
ルフが言うには、ガレキの街周辺は思ったよりエイリアンが強いらしい。
「くっそ、俺のカラーテを喰らえ!」
もう蹴るか盾で殴るしかなくなった俺は、自棄になりBAより小さいネズミを踏みつける。
「奥義!大地を踏みつける技!敵は死ぬ!」
そんな技は無いが、心の持ちようである。この戦法、安くていいんじゃない?ちょっとぶちゅっとして気持ち悪いけど。
やっと残りのネズミ(三匹いた)を全滅させ、俺はネズミを回収し街に帰る。
「全部で十匹か、銅貨五枚か。割に合ってるのか?このエイリアン」
蛙のおっさんに売っても銅貨十枚。異世界は大変だね。
「よう兄ちゃん、今日は大量だな」
「おうおっさん、今日も買い取り頼むぜ」
俺は蛙のおっさんに言うと、とんでもない返事が返ってきた。
「あいよ、八匹で銅貨四枚でどうだ?」
「おいおい、十匹あるだろ?目が腐ってんのか?」
ペラペラになったネズミを見せる。敷物に良いんじゃないですかね?
「ダメだな、食えないネズミは買い取りは拒否だ」
ミミズの煙管を咥えて、無情にも告げる。
「しょうがねぇ、それで頼む」
ちきしょう、バスーカー避けられなかったら踏みつけなくてもよかったのに!
俺は銅貨一枚を損失した悲しみを背負い、ハンター協会に重い足取りのまま辿り着いた。
「ボスー!ネズミ討伐のお金下さい!」
「ふん、装置を渡せ」
俺は言われるがまま装置を渡し、銅貨九枚の使い道を考える。酒と宿屋で消えるけどね!
「ほら、ネズミ十匹で銅貨二枚だ」
「何でやねん!三枚どこ消えたねん!」
「文句があるなら金は無しだ」
ボスは理不尽だ。
なんでやねん!
本日の更新は終わりです。
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