その砲弾は鉄より硬く
人物名は適当です!
勝ち目がない。それはもう笑うほどに。
その賞金首は戦車のように、無限軌道と大砲を二門を横並びに積んでいた。多分あの大砲を交互に撃つことによって相手にダメージを与えるのだろう。当たったら大ケガ必死だな。
賞金首はさながら部隊のように、ゴブリンを二十匹ほど連れてきた。奴が砲撃を交互二回繰り出し、ゴブリン共が銃を撃ちながら突撃してくる。
「素晴らしい悪夢だな!一匹でも多く地獄に道連れにしやるよ!」
俺は嘯きながら火炎放射器をゴブリン共に当てる。何匹かは倒れた!これならもしかしたら!
しかし、賞金首がまたしても放った砲弾が俺の盾を直撃し後ろに吹き飛ばされる。
「くそが!多勢に無勢って知ってるかエイリアン共め!」
なんとか立ち上がると、さらにゴブリン共が追い打ちと言わんばかりに銃を発砲しつつ、距離を詰めてきていた。一部が盾をそれて俺の体に当たり続ける。痛ぇ!
「火炎だけじゃ勝てるわけがねぇ!それに数が多すぎる!」
道連れと言いつつも、生き残る可能性を捨ててはいなかった。しかし、賞金首がそれを許さないとばかりに砲撃を打ち放つ。
「ぐうっ!ゴブリンごと俺を撃つか!」
三匹ほどのゴブリンと一緒に俺を吹き飛ばす。これはキツイ!
「仲間がいなけりゃ賞金首は勝てないか」
あきらめるか?しかし、ゴブリンだけならあと数匹だ。既に倒れたゴブリンは紫色の液体となって消えている。
いや、諦めたらダメだ!こんなところで死ぬわけにはいかない!俺はまだ生きたいんだ!
賞金首の砲撃を予測して避けつつゴブリンをすべて倒すことに成功した、後は賞金首だ。
「遠くからボカボカ撃ってきやがって、覚悟しやがれ!」
火炎放射は近距離だ。どう考えても近づかなければならない。しかしどうやって?
「まっすぐは直撃してしまう、ならジグザグに行くしかねぇ!」
俺は時速三十キロという遅さでありながら、戦車の砲撃を避けつつ進む。
しかし、そう簡単にいくはずもなく、俺は二発目の砲撃を躱せずBAの体に直撃する。
「ぐっ!クッソ!」
意識を失いかけ、戦車の砲塔が俺に狙いを定める!
「苦戦しているようだな、今回はマリーお嬢様の命令に従い助けてやろう」
一瞬仲間が助けに来てくれたかと思ったが、俺の前に立ったのは温泉で出会った赤いリザードマンだった。
彼は「ハッ!」と一歩前に脚を踏み出し、手に持つ曲刀でヤツが撃ってきた砲弾を真っ二つに切り裂いた。
しかし、最後に見たのはそこまでで、俺は意識を手放した。
五右衛門かな?
後数話投稿予定です




