根性と交渉
BAを盗んだ犯人を捜す!?せやかて工藤、ワイは犯人の顔知らんで!
「さっきから何を言ってるのアキラ」
「混乱しすぎてバカになったんじゃないか?」
「お兄ちゃんはバカじゃないよ?」
「酒を飲ませれば大抵のことは治るとドワーフの格言があってのぅ」
「先生はバカなんじゃない、アホなんだよ!」
「お前ら、遺言はそれだけか?」
胸に七つの傷をもつ俺の拳を受けてみるか?
「いいからアキラ、探しにいくぞ!」
おうよ、犯人は地獄送りだ!
「あ、犯人は分かってます」
弟子よ、その時点で捕まえろよ……。
俺たちは男が居ると教えられた廃工場に来た。
そこにはBAの頭部分で剣を持ち、こちらを見下すダークエルフの男だった。
見た目は強そうなんだからハンターやれよハンター。
「ふふふ、来たか。股間マシンガンアキラ。まだ子供じゃないか」
「俺をそんな風に呼ぶんじゃねぇ!」
子供の見た目で中身は大人なんだよ!
「まあ良い。貴様のBAを騙し取ったものの、認証とやらが邪魔してな。解除はドワーフが言うには出来ないそうだ」
本当は本人なら出来るんだが、それは黙っておこう。
「それはそうよ。それにしても動かせないはずなのにどうやってここまで運んだの?」
「根性だ」
あ、バカだコイツ。
「このモヒカンが気に入ってな。しかし動かせない。なら買い取って貰おうと思った」
「盗人のくせに図々しいなお前」
ルフ、もって言ってやって!そして生まれてきたことを後悔させてやって!
「ふん、銀貨百枚で手を打とうじゃねぇか。どうだ?」
こいつ、そこの山にでも埋めるか?
「おっと、もし取引に応じない場合、このモヒカンがどうなってもいいか?」
いいよ!全然いいよ!それ要らないから!
「くッ!お主卑怯じゃぞ!?」とか「ヤメて!先生のBAはモヒカンが無いとダメなの!」
とかバカ二人が言う。モヒカンなんて必要ないだろ。
俺は面倒になって、男に話しかける。
「で、銀貨百枚渡せばいいんだな?」
「おお、流石股間が違うな」
「略しすぎて変態な呼び方になってる、どつくぞ!」
俺が脅すと男は肩を竦める。
「やはりはBA乗りは乱暴だな。力で解決とかお嬢様みたいだ……」
根性で背負ってきたくせに何言ってんだこのバカ。あと最後に何て言った?
「で、どうするんだ?」
「アキラ!」とか「もったいねぇ!」とか聞こえるが、俺は地面に銀貨を袋ごと投げた。
「ほら、欲しけりゃもっていきな」
「物分かりがいいな。じゃ、コレは貰っておくぜ」
男はBAから降り立つと袋を拾い上げ、廃工場から走り去った。
「で、偽銀貨を渡して成功って分けだね。流石先生!」
ふふふ、もっと褒めたまえ!
「アキラって本当にヒドイやつだよな」
なお、犯人はグランドさんに討伐された模様。
ダークエルフの口調を修正しました




