騙す人、騙される人
昨日は散々だった。修理は終わってないけど改造は終わりました?どつくぞワレぇ!親方には一時間説教した。
そんなこんなで翌朝、皆で朝から俺とルフ、そしてカンタの野郎部屋でカードをやっていた。
「これで終わりだ。俺上がったぞ。アキラの負けだな。金払えよ!」ルフがドヤ顔で俺を煽る。
「KNO言ってませーん」と俺がドヤ顔返しをすると、「言ったよ!俺さっき絶対言ったよな!?」とリリアとカンタに確認を取ってる。
「ルフ、言ってないわよ」
「うむ、ルフの勘違いじゃの」
と援護射撃が来る。本当は言ったんだが皆嘘を平然とつく。悪いなルフ、これはお前から金を巻き上げるゲームなんだよ。(賄賂は飴玉)
「罰として捨て札全部取れよ」
「ちっ、俺は絶対言ったはずだ……」
なんと言われようと、俺がルールだ!ちなみに、地球から丸パクリで、カンタとの合作だ。
「先生が嘘つく分けないよ?ルフの勘違いだよきっと」と、俺の愛弟子は報酬なぞ無しで口裏を合わせてくる。よーしいい子だ。今度新選組のはっぴでも作ってやる。裁縫は誰かに頼むけどな。
「いやぁ、悪いなルフ。俺も上がりだ」
俺は当然の如く上がった。お金ゲットだぜ!
「ち、ほらよ!しかしアレだな」
アレとは何だ?イカサマがバレたか?
「わざわざ偽銀貨まで作ったのか」
「ああ、俺は金が無いからな。昨日思いついてムイムイちゃんに頼んで作ってもらったんだよ」
もちろん、報酬は後日飴玉を渡す予定である。ちなみに彼女はイカサマを知らない。
ちなみに素材は木で出来ていて、色もちゃんと銀色に塗ってある。
「しかし良く出来てるなコレ。パッと見た感じだと本物と間違えそうだ」
「なぜか速攻グランドさんに呼び出し喰らったけどな」
そう、ムイムイちゃんに偽銀貨を貰った瞬間、ギルドからの使いが来て呼び出されたのだ。
グランドさんは「死ぬか?」の一言だけ俺に告げた。
「いやいやいや、ボス。俺は何も悪いことしてねーっすよ!?」
「お前が作った銀貨を見せろ」
犯罪者を見るよう目で俺を睨みつけ、手のひらを向ける。厳密にいうと俺が作ったわけじゃないが、わざわざ言う必要はないな。
「あ、コレですか?ゲームで使うんですが……」
「よく覚えとけ、この世の全ての金は協会が管理している」
何それ最強じゃねーか!そしてもっと報酬よこせよケチケチすんなクソマフィア!
「ぶちのめすぞ?まぁいい、今回は許してやる。俺は忙しいんだ。早く出ていけ」
心を読まれた挙句に追い出される。心折れそう……。
その後、俺はまだルフが居ない食堂で三人に相談、先ほどの結果につながったわけだ。
「で、この偽銀貨使い道って他にあるのか?」
「いや、あくまでジョークグッズだ。店なんかで使うと俺の首が物理的に消えるからな……」
そう、管理は厳重に!ほれ、お前ら偽銀貨を拐取するぞ。
「何かに使えそうなんだがなぁ」
「いいから返せ。まだ死にたくねぇんだよ!」
ニヤニヤすんな、悪いこと考えてるだろお前。
その後、俺はルフをカモにしようとしたことがバレ、全額没収と相成った。
その後は偽銀貨のみで和気あいあいとKNOを楽しんでいたんだが、店員からノックがありどうも俺たちに用事があるみたいだ。
「お客さん、修理工場のお弟子さんがまた来ましたよ」
おや?修理はまだなのに、また『改造は成功しました』とか抜かすつもりか?
皆不思議な顔で入口に向かうと、焦った顔をした弟子らしき人が居た。
「すいませんお客さん!BAがだまし取られてしまいました!」
なんやて工藤!?




