貸し切りで温泉を堪能
俺は急いで、男湯に入る。温泉わっしょい!
そこはこの街を見た時よりも幻想的な光景だった。温泉までも光り輝き、そして崖にある滝が下から空に向かうかのごとく上へと昇っていたのである。
「おお、ある意味異世界に来たって実感できるなこれ」
俺は感動のあまり口を開けてその光景を見ていた。する既に誰かが入っていたのか、温泉から声を掛けられる。
「お主、温泉に入りに来たのではないか?それともただ景色を眺めに来たのか?」
声のする方を向くと、全身が真っ赤な人型のトカゲがこちらを見ていた。
「うお、トカゲが喋った!」
トカゲ呼ばわりが怒りに触れたのであろう、彼は立ち上がると俺を睨みつける。
「偉大なる赤竜様の下僕たる我らリザードマンをトカゲ呼ばわりとは何事か!」
自分を下僕って言っちゃう系かぁ、面倒そうだな……。
「ああ、申し訳無い。俺はちょっと記憶喪失っぽくてな」
慌てて言い訳をすると、リザードマンとやらは怒りを収め、納得してくれた。記憶喪失は大変だろうとか言ってくれるあたり、悪い奴では無いのだろう。
「なるどほ、それでお主たちは温泉に湯治に来られたか」
仲間と来ていることや理由を口にすると、納得顔で頷いた。いちいち言い回しが江戸時代臭い。
「しかし、人間だったか。てっきりエルフか何かだと思ったぞ」
いやぁ、、俺って美男子ですからね。エルフと間違われるのも仕方がねっすね旦那!
「世辞だ、真に受けるな」
こいつ殴ってやろうか!?
「ふむ。ここの温泉は人の身には辛かろうと思うんだがな」
よく分からんが、入る寸前で何を言い出すんだコイツ。もう体も洗ったんだよ。
「何か分からんが俺は温泉を入る。リザーマンであろうともそれを阻止するのは許さない」
「いや、阻止する分けではなにだがな。まぁいい。あまり長く浸かりすぎるなよ?」
何やら忠告めいたものを告げ、彼は温泉を出て行った。
やっとゆっくり入れるぜ。アイツ以外居なかったから貸し切り状態だぜ!
「あ゛あ゛あ゛~!心と体に沁みる~」
やはり疲れがあったのだろう、俺は少しうとうとしていた。ちょっと長風呂すぎたかな?
慌てて温泉から上がろうとするも違和感がある。あれ……?
子供になっちゃった!
沢山の方に見ていただけてるようで嬉しく思います。
更新はきまぐれですが、お付き合い感謝いたします
ついでに評価とやらを下さい。(えへへ




