道中での戦闘
俺たちはロックベルに向かうべく、シスの街を出た。とても晴れていて、まるで俺たちを祝福しているようにさえ錯覚する。
すると、どこからともなく鳥の声が聞こえたので空を見上げると、一匹の鳥が俺たちに向かって飛んできた。
「おお、鳥だ。この世界じゃ初めて見たな」
「やべぇ、アホウドリだ!」
獣人のルフが慌ててハンドガンを取りに向けて発砲するが、エイリアンは右に左にと弾を躱す。
「え?あれエイリアン?マジか」
エルフのリリアがライフルを構え「私が当てるッ」と発砲すると、エイリアンの翼に当たったらしく堕ちてくる。リリアの遠距離射撃は正確で安心できる。
それを好機とみたのか、ドワーフのカンタがハンマーを担いで走り寄るも、足が短いのでどうにも遅い。近接じゃ頼りになるんだが、中距離以降は苦手なんだろう。
「いくね!」と俺より後ろに居た小人族のムイムイちゃんがハンドガンをアホウドリに撃つ。リリアと同じぐらい器用な彼女の射撃も、奴の嘴に当たが傷を付けるだけに終わる。
「アタシに任せて!必殺の居合切りが爆発するよー!」
そうか爆発すんのか。あと抜き身で居合出来るのかアホ侍。
すると飛天族のシャルロットが走ると同時に空へと浮かび上がり、カンタよりも早く敵に辿り着くと同時に翼を切り裂く。腕は確かなんだよなぁ。頭が残念だが。
「油断すんなよ、こっからまだあるぞ!」
俺の出番は無いと思ったが、ルフが警戒の声を上げるのでBAの盾を構える。このエイリアン、そんなにやばいのか?
アホーだがガゴーだかよく分からない声を上げ、エイリアンは口からミサイルを吐き出す。
「うお、ミサイルって何だよ!」
俺は盾を構えつつ走り、ミサイルに突っ込む。その時カンタを追い越したので、カンタは俺の後ろ
に回り込んだ。間に合って良かった。
いつの間にかシャルもエイリアンの後ろ側に離れている。その距離ならいけるんだろう。
思ったよりも大きな爆発音とともに、俺は盾とともに後ろに吹き飛ばされる。
「痛ぇ!熱いし痛ぇ!」
あまりの痛さにアケコンみたいな操縦桿を手放し、盾を落としてしまう。
「バカ!盾を早く拾え!」
ルフの叫び声が聞こえ、熱いのを無理やり我慢して盾を拾おうとするも、目の前には既にエイリアンが迫っていた。這い寄ってきたのか、翼はボロボロだ。
「させん!うりゃ!」と俺の後からカンタがエイリアンにハンマーを薙ぎ払うも、翼が邪魔で本体に届かなかった。
バキッっと音がしたかと思うと、BAの左手が嘴によってもぎ取られた。
「くそったれがぁ、死にやがれ!」
右手のバズーカをエイリアンに撃ち込むと、頭を吹き飛ばしてやっと死んだ。
そして俺は意識を失った。
ミサイルは反則!




