閑話:確認作業
異世界生活初日。ルフとかいう獣人の男に助けられ、さらには宿代まで出してくれた俺は枯れた草の上でブツブツと呟いていた。
「ステータス、ステータスオープン」
駄目かぁ、いや実はハンター協会とやらでチェック出来るんじゃ?そして俺には隠された才能が有ったり無かったり!
人が居ないので誰にも怪しまれることなく俺はブツブツと独り言を呟き続ける。
「魔法もあるなら俺にも使えるかも知れん。俺の魔法でエイリアンを倒して驚かれるんだ。なんだその凄い魔法は!?ってな」
俺の妄想はとどまる所を知らず、最後はハーレルルートになって世界を救う夢みて眠りについた。
「は?スキル?ステータス?何言ってんだアキラ。そんなのおとぎ話でもねーぞ」
何それひどい、夢も希望も無いじゃん。
「子供の時は考えたわねぇ、お金持ちが私を迎えに来るとか」
王子様じゃないんですね、リリアさん。あとテンション普通に戻りましたね。
「お酒の池で飲み放題の夢なら見たことあるぞ。起きてガッカリしたが」
お金拾う夢なら今でも見ますよカンタさん。
「お菓子の家で暮らすのが夢だよー」
可愛いなぁ、ムイムイちゃんは。でも糖尿病には気を付けてね。
「俺はやっぱりBAの乗ってエイリアンを退治するって妄想したなぁ」
「今でも出来そうだが、何で乗らないんだ?」
俺より強そうだし、金も持ってるだろ?
「BAは高い!」とか「BAは人間専用なのよ」なんて二人は言う。
「へー、じゃあ俺は乗れそうなのか」
「ああ、人間なら誰でもって分けじゃないらしいけどな」
ダメなパターンもあるのか。どういった理屈なんだろうか。
「ま、見つかりゃアキラに乗って貰って、俺の代わりにエイリアンを倒してくれればいい」
「あんま期待されても困るんだが、取り合えずBA探しだな」
ロボは早いのは無理だろうが、思ったより遅いらしいからなんとかなるだろう。
そして、この世界の銃器による攻撃は、BAも含めて思ったより弱かったと言っておこう。
爆風で死ななくて良かった。




