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仲間の思い出

今回は少し長いです


タバコの記述を飴玉に変更しました。見落としがございましたらご報告していただけると幸いです

 初めてあいつと会ったのは二か月ほど前だったかな。ネズミタイプのエイリアンを曲がった鉄パイプで戦ってるのを見た時だ。見ていてハラハラさせる戦いだったぜ。


 その後、追加で三匹のネズミが出てきた時、あいつは死を覚悟したって顔だったなぁ。


 そのまま見殺すなんて俺らハンターにとってありえない事だ。勿論、すぐ始末してやったんだが、頬を掠ったせいでちょっと不機嫌そうだったな、すまん。


 そいつはアキラと名乗り、今日ハンターになったばかりだという。この辺じゃみない人間だったのでがぜん興味が沸く。それにボロボロの服と曲がったパイプでハンターになろうなんざ勇気があるじゃねぇか。嫌いじゃないね、そういう奴は。


 しかし本当に大丈夫か?運動は苦手っぽいし、ネズミは一匹持ったら死にそうな顔してるぞ?


 しょうがねぇ、俺が残り三匹持ってやるよ。やめろやめろ、尊敬されるような男じゃねぇよ俺は。


 酒場で仲間を紹介したとき、聞いたこともないような言葉で自己紹介しやがった。俺の時と違い過ぎねぇか?まぁ、信頼されてるってことでいいか。


 言ってなかったが、最初に会話したときアキラを仲間にするって決めてたんだ。


 それが神様の世界に旅立つなんてな……。





 ワシがそいつと会ったのは酒場じゃった。ルフが連れてきたときはびっくりしたぞ。なんせこの辺じゃ見ない人間だ。わしらより非力で不器用、その上すぐ嘘と保身に走るのが人間じゃ。


 じゃが、アキラという男の挨拶はやたら丁寧で、こちらとしても悪くなかったと思う。


 その後酒を飲みかわし、話してみると人間にしては面白いやつじゃった。まさか土から蘇るとはの。その武器はワシには考えられんが、金が無いしならしかたないのぅ。今度酒を奢ってやるから期待しておくんじゃぞ。


 あ、その飴玉とやらをワシにもよこせ。これでワシが奢っても引け目を感じんじゃろ。


 お、これ美味しいな。酒には合わんがな。


 おいアキラ、まだ死ぬには早いぞ。良い奴は早く死ぬというのは本当じゃったか。


 まだ酒を返してもらっておらんぞ、アキラよ……。






 その男の人は、アキラさんって言ってすごく不思議な人だった。土の付いたボロボロの服着てたの。でも悲壮感?ってのが無かった。人間さんってのも珍しいかも。


 色々話を聞いてたら、すごく面白くて笑っちゃった。この人のお話は面白くて皆で笑った。


 しばらくするとアキラさんが飴玉?っていうのをくれたの。それがいつも食べてるお菓子より甘くて幸せになっちゃった。あの時、幸せすぎて『アキラお兄ちゃんって呼んで良い?』なんて言っちゃった。


 アキラお兄ちゃんは頭を撫でてくれて凄く嬉しそうだった。良かった、私も嬉しいよ!


 そんな優しくて面白いアキラお兄ちゃんは、ロックベルに向かう途中アホウドリにやられちゃった。まだ一杯話したい事があったんだよ?その時私は一杯泣いたかもしれない。


 なんで死んじゃったのお兄ちゃん……。


 





 遅れてきたルフが連れてきたのは、ちょっと変わった格好の人間の男だった。ちょっと土が付いてるけど、何でかな?その理由を聞いたら驚きと興味、笑いが込み上げた。


 彼はエルフの私を見て嬉しそうだったわ。普通長い耳を嫌がると思ったけど、彼は違うみたい。


 なんだか不思議な感じがする彼に色々聞いてみようかと思ったけど、人見知りする私にはちょっと難しかったかもしれない。彼の質問にもあんまり答えられなかったわ。


 でも、お酒の力を借りて少しだけお話することが出来たの。『長い耳はどう思う?』って。


 そしたら甘噛みしたいなんて言うの。もう、エッチ!


 最後の飴玉をムイムイに上げたのを見て、少し羨ましかったわ。だってカンタが美味いとか言うんだもの。でも、明日上げるって言われたから良いわ、許してあげる。


 でも、次の日彼は忘れているのか飴玉をくれなかったわ。忘れてるのかしら。また今度お願いしてみるわ。


 ね、アキラ。私、あなたが飴玉をくれるっていうのを期待してたのよ?


 ううん、飴玉は要らないから、どうか生き返って、お願いよ……。






 アタシが先生に会ったのはシスの街だった。あ、先生って心で呼んでるから初めて口にだすかも?


 回復魔法が得意だけど、ちょっと曲がった剣と変な飛び道具を使いたくて色々やっての。


 でもね、誰にも仲間に誘われなかった。黒い髪と翼が不吉なんだって。ハンターの皆って意外と臆病なんだね。縁起を担ぐのも分かるけどね。


 そんな時、先生に会ったの。私の回復魔法が必要なんだって。でも、それアタシにメリットあるかなー?なんて生意気な事言ったと思う。


 そしたらジロジロ見られた。胸に目が釘付けだね!殴っちゃうよ?


 そしたら先生に質問されたの。なんで苦無なんだ?って。


 変な飛び道具は苦無だって。誰も教えてくれなかったから色々聞いたんだ。曲がった剣は刀っていうんだ。え?侍っていうんだ。恰好いいかも!


 先生は飴玉をくれなかったけど、侍の事とか聞けたからヘーキ!


 でもね先生、アタシもっと侍とか忍者のことが聞きたかったよ?


 なんで人って翼がないのに遠くに飛んでいっちゃうんだろね。


 さみしいよ、先生……。







 俺は生きてるっちゅうねん!


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