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結局のところ

 帰りはエイリアンに出くわすことなく、無事たどり着けた。俺の日頃の行いだね、きっとそうに違いない。


「さて、着いたばかりで悪いがシャルにルフの回復を頼みたい」


 俺は彼女に向かって頼むとなぜか澄ました顔で「拙者に任せるがよい」なんて言いやがった。


「拙者はヤメロって言っただろ」


「だってー、アタシとか恰好悪い


 拙者が恰好良いとかマジかお前。今どきオタクでも言わねーぞ。


「今も酒場に居るだろうから、すぐに向かいましょう」とリリアが言うと「元気かの、酒ばかりで体


を壊してないがいいがの」とどの口が言ってるのか髭モジャがさして心配しない顔で言う。


「きっと元気だよ。だってルフだもん」


 このポジティブさに救われるわ~。


 俺たちはいつものごとく酒場へと向かった。






「よう、お前ら。元気だったか?俺みたいに怪我はしてねーよな?」


 はっきりと分かるぐらい顔色が悪くなったルフを見て、声が出なかった。やはりたった一か月といえど、ルフの心に影を落としたのだろう。それでも無理やりに笑顔浮かべて挨拶をしてくる。


「もちろん、元気だったぞ!おっと、こちらが例の飛天族のシャルロットだ。残念侍だが、腕は確かだ。今は皆シャルって呼んでる」


 敢えて元気に返事してやりつつ、シャルロットを紹介する。


「初めまして、シャルロットです。ルフさんもシャル呼びで良いですよ。あと回復魔法が使える侍です。残念ではありませんが」


こちらを睨みつつ自己紹介を澄ませるシャルロット。その切れ目で睨まれても流し目みたいで可愛いぞ?


「おお、思ってた通りちゃんとした挨拶有難う。俺は獣人族のルフ、剣と銃をメイン武器にしてる。あと広い場所での索敵と釣り役だな。俺のことも気楽にルフって呼んでくれ」


 ルフも思ったよりちゃんとした自己紹介をした。あと騙されるな、マジでそいつ残念だから。


 お互い自己紹介を済ませて、シャルにルフの足を診てもらう。どうやら再生には問題ないみたいだが、彼女は俺に向かって手を出す。その手はなんだ。


「回復魔法も万能ではありません」


 うん?怪我する度に回復して貰ってるけど、何かを渡した記憶は無い。


「神はいつだって我々を見守って下さります」


「見守ってエリアンに侵略されたままとか笑うんですけど」


 と返すと、彼女はムっとする。


「神の考えはアタシら飛天族でも分かりかねますが、侮辱して言い訳ではありませんよ?」


 あ、アタシになった。取り繕うのが三分も経ってねーぞ。


「神に必要なのは寄進なの。だからアタシにお金ちょーだい」


 真面目な顔が終わって、いたずらが成功したような顔になったシャルであった。








 結局お金でしたね!

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