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おかえり  作者: コメたろう
第二章 コメたろう、弟が出来る

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022体目 アンドロイドの人権

人権とは、人の権利。


では、人ではないアンドロイドに人権はあるのでしょうか。


傷つけられても。


怖いと思っても。


帰りたくないと願っても。


「所有物だから」で終わってしまうのでしょうか。


ムギじろうを守るため、浦姐ぇたちは新しい一歩を踏み出します。


今度の相手は、成田金造だけではありません。


「アンドロイドは何なのか」


その境界線です。

それから一週間後。


橋上先生から連絡が入った。


『本日、裁判所に訴状を提出しました』


浦姐ぇは、その短いメッセージをしばらく見つめた。


訴状に不備がなければ、裁判所から成田金造のもとへ訴状の副本と、第一回口頭弁論の期日を知らせる書類が送達される。


つまり――。


今までは、こちら側だけで進めていた。


だが、裁判所から訴状が届けば、成田金造も知ることになる。


ムギじろうが、ただ行方不明になったのではないことを。


そして、自分が「お前」と呼んでいたアンドロイドを守るために、動き出した人間たちがいることを。

「僕、頑張ります。怖いけど……頑張ります」


ムギじろうは、そう言いました。


怖くないから立ち向かうのではなく、怖くても、自分の意思で立ち向かう。


名無しだった彼が名前を欲しがり、ムギじろうになり、今度は自分の居場所を守ろうとしています。


そしてコメたろうの中には、新しい疑問が残りました。


人権とは、人の権利。


では、自分たちアンドロイドは――?


その答えを探すより先に、橋上先生は動き始めました。


裁判所へ提出された訴状。


次にそれを目にするのは――。


成田金造です。

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