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「フレイアス王国の貴族、特に六侯爵家と王族は恋愛結婚をするのが普通で政略結婚はありえないの。だから、メリーとライラック殿下がお互いかけがいのない大切な人に、好きになれば結婚できる可能性はあるのよ?」
お母様に微かな希望を教えてもらってから、振り向いてもらえるように礼儀作法も、勉強も頑張った。
頑張ったから7日、元々の素質なのか魔力を保有することが珍しいオステンで群を抜いて高い魔力量を持っていることがわかったのが5歳のあの時から、夏はフレイアスの王城で過ごした。
その魔力量はフレイアス王国の貴族階級と同等レベルらしく、13歳の時に正式にフレイアス王国のヴァーニル学院へ留学することが決まった。
学院へ留学して初日、案内されえた教室は学年の中でも学力、魔力など、成績が優秀な生徒が集まるクラスだった。
クラスを見渡すと二つ並んで席が空いていていた。
私の席はその並びで、空席の蓋席の左側に座ることになった。
午前中の十行が終わり昼休みに入るとすぐそばの扉が静かに開かれた。
扉の前に立っていたのはライラック殿下だった。“冬の休み以来だと”挨拶をしようと、一瞬目があったのだがすぐに逸らされて、空いていた席の一つで何か探していた。
この頃の殿下は自分自身と周りの学友との間にはっきりとした境界線を引いていたように思う。
シャルが注意をして、挨拶も仕方なくするような感じだった。
「メリー!冬の休暇以来ね!」
そう声をかけてくれたのは、シャルだった。
「シャル。よかった、知っている方が同じクラスで。ライ様も冬の休暇以来ですわ。」
「あ、あぁ。メリッサ嬢も元気そうでよかった。」
「本来であれば朝から一緒に授業を受ける予定でしたのに、ちょっと立て込んでおりまして、学院内の案内もできずにごめんなさい。」
「いいえ。何かトラブルでも?」
「あ、単純にライ様のわがままです。」
「わがまま??」
「生徒会の引き継ぎですわね。高等部へ進学されたノヴァ様とジャスパー様からの仕事を拒否するものですから、ちょっと巻き添えを受けてアル兄様に怒られて、ついでに引き継ぎをしてまいりました。」
「わがままじゃないだろう?普通3年の先輩からするもんだろうが。」
「生徒会は王族侯爵家の人間が担うのが慣例なので諦めてくださいと何度ももうしました。」
「じゃあ他のメンバーはどうする?中等部には俺とシャルしかいないじゃないか。」
「そこはこれから選定でしょう?メリー今から一緒に食堂に行きませんこと?お昼はまだよね?」
「え、えぇ。」
「じゃあ一緒に行きましょう?私としては、メリーにも生徒会に入っていただきたいわ。留学中のお世話、相談相手は私たちになるんですもの。今ままでどおり仲良くしてくださると嬉しいわ。」
「え?生徒会?」
「話を急に持っていきすぎだ。」
「そのあたりの話も食堂でしましょう。」
と、シャルに言われるがまま3人で食堂へと移動をして、生徒会についての説明を受けた。
生徒会役員になるには、成績が優秀であることのみ。身分は問わないが、王族、六侯爵家が3学年の中にいるのなら加入は必須。
そして、自国の王族と六侯爵家の人間がいてかつ、他国からの留学生、特に王族がいた場合は生徒会への加入を認めると言うものだった。




