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ライさまに渡すプレゼントは毎年“アクセサリー”と決まっている。
公では、自領の本邸に引きこもっている“シャーロット”の元へ、仮婚約者である“ライラックさま”がよくお見舞いに来ていた。
というのが表向きだが、実際邸宅内ではお兄様による剣術迺練習が行われていた。
護身術くらい使える必要があるというのが我が家の考え方。
ライさまは王子として、軍を率いることもあるだろうからということで、王城とエレノアール領でよく一緒に稽古をしていた。
王との屋敷に行ったときは、マルグリット侯爵・・・将軍に直接指導を受けた。
その間も私と同じように病弱な第一王子であるラザルートさまとお会いしたことはなかった。
なので誕生日プレゼントもライさまや、ジャニーさまのように個別に渡すことはなかったのだが、今年は紹介をしていただいたので初めて個別のプレゼントを渡すことになる。
しばらくして、戻ってきたルキウス=シニオンに宝石を見せてもらう。
ライさまの誕生日プレゼントには色ガラスを使ったものを渡したりするので、そちらも一緒に準備をしてしてくれたようだ。
「お待たせいたしました。先輩。こちらが宝石、色ガラスの見本になります。」
「ありがとう。一つは、ライラックの花を金で加工をしてください。それに嵌め込むのはピンク味がかったライラックカラーで、このようなデザインのピアスを一組と同じデザインでカフスを一組お願いいたします。
使用する意思はルキウスさまにお任せいたします。
もう一つは、プラチナでバラのデザインのカフスを色は、そうですわね・・・・・、インカローズとラベンダーを使用してください。そして同じようにカフスも一組お願いいたします。」
「かしこまりました。」
ジェニーの誕生日は冬なのでその時にまた買いに来ることになる。
「失礼ですが、こちらは、両王子殿下あてでしょうか?」
「えぇ。ライさまは毎年ですが、今年はラザルートさまにもよくしていたいただきましたから。また、人気が出るといいですわね?」
「ありがとうございます。」
話し合いの初めに出された紅茶を飲みながら、くすくすと笑う。
シニオン商会は王家御用達であるが、庶民から王族まで広幅く購入することができる。
私たちが学院に在籍をしていた頃は、ライさまは私からのプレゼントを公式の場所でも愛用されていた。
そしてそのデザインをしたアクセサリーは、庶民でも素材のランクを落とせば真似することができる。
しかも使用されている材料は安くてもしっかりしている。
だから問題ない。
私たち2人ともシニオン紹介を愛用しているし、本契約するまでは学生のお小遣いでも購入することができる値段になるように調整して購入している。
やはり、ライさまは第二王子としても人柄からとても人気があり、真似をしたい男子生徒がいるし、一応仮婚約者同士の私たちが身につけるものは流行の最先端になるので、毎年デザインなどには頭を悩ませている。
このルキウスはそういった装飾品のデザインのセンスがいいのである程度任せているのだ。




