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開会の挨拶が終わりファーストダンスを踊る為に、シャルと一緒にフロアへ出た。
ジェニーと一緒にダンスを踊る兄の表情は甘くて優しい。
兄弟仲がいいと周りからは見えているだろう。
「何か考え事?」
「ん?いやなんで兄貴が急に来ることになったんだろうな。」
「体調がよろしかったからっじゃないの?」
「まぁ、そうだろうけど。」
「何が気に入らないの?」
「この後、兄貴とも踊るのか?」
「んー、それは誘われれば。」
「だよな〜。」
なんて軽口を叩いてい他のだが、ファーストダンスを無事に終えた後、シャルをジェニーとメリーのところへ合流させて俺は、レオ殿のところへ向かっていくと、婚約者や恋人のいな令嬢たちに囲まれてしまった。
ちょっと、油断したなぁと内心ため息をついた。
「ライラック殿下、私と踊っていただけませんか?」
「私ともぜひ踊ってくださいませ!」
などと声をかけられるが、立場上簡単には踊れるものではない。
俺が簡単に踊れるのは、シャルと妹のジェニー、幼馴染という枠でメリーの3人だけだ。
それ以外の人間と踊るとなると仮婚約者のシャルに許可をもらう必要がある。
それに基本的にその3人以外と踊る気はない。
「悪いが私はシャル以外と踊る気は今の所ない。すまない。」
そう告げればある程度の令嬢は諦めてくれる。
この国では政治的な結婚よりも恋愛う結婚を優先している。
シャルが俺ではなく他の誰かのことを好きだと俺に告げれば。話し合いのもと結婚相手が変わる可能性もある。
万が一もあるが、俺はシャルのことを幼い頃から好意を抱いている。
お互い気持ちを伝えていないが絶賛俺は片思い中である。
令嬢達からの誘いを断って、レオ殿の元へ向かおうとすれば不意に耳障りな声が聞こえた。
「あの地味子のどこがいいのでしょうか?ダンスも殿下方のリードがお上手だからでしょうに。」
地味子。普段は前髪で顔を隠し伊達メガネをしているからだろう。
非常にムカつくあだ名だが、本人が気にしていないから俺も何も言わない。
周囲には聞こえないように小声で呟いたつもりでも、シャルやメリー達に関することについては聞き逃すつもりはない。
声がした方へ視線を向ければ真っ赤な髪にガーネットの瞳をもち少しキツめな顔立ちをした令嬢が立っていた。
確かフォルスマイア家の令嬢だったな。
名前は確か、オリヴィア??だったか??
まぁ、家名は間違いないし名前は絶対に呼ばない。
無表情のまま問題の令嬢の前に立つ。
「シャルがなんだって?」
少し怒気をはらんだ言葉に酷くい驚いた表情を俺し青くなっているが、そんなもの自分が口にしたk鳥羽のせいだろいうと内心呟く。




