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勇者は魔王を倒しました  作者: 匿名記号
焚章

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僧侶の遺した日記 5 「深翠の魔女」

わらべ歌や絵本に出てくる魔女。


夜更かししてると深翠の魔女に拐われるぞーってよく言われたっけ。

 騎士と別れて二日経っていた。

 王都から馬車で一日かけて近隣の村まで行き、そこからは徒歩で件の滅びた村まで向かっている。

 この辺りは凶暴な魔物も多い。できる限りの準備はしてきたが……少し不安だ。


 夜、林の中で焚き火を囲う。


「あの騎士さん……勧誘してみてはどうか、と言ってたけど、そんな伝説みたいな魔女さんが同行してくれるのかな。」

「過去、人里に降りて魔物や魔族を退けたとも聞く。会って話してみない事には……なんとも。。。」

「900年前に育った村を滅ぼして、降臨した天使までも殺したって……誰の味方で、何が目的か分からないような奴だよ?!」

「うーん、もうここまで来てしまったし……、それに、今は人里にたまに降りてきては、少しの助言をして、薬草を売り渡しているだけ……。と聞く、大丈夫かどうかは分からないが、まずは……会って、話してみて考えたい。」


 不安しかない……。魔王討伐諦めて、村に戻ってくれないかなぁ……。


 朝、今日中には着いてしまうだろう。いっそ留守だったり、1000年で寿命が来てる、なんて、そんなことを願いながら向かっていた時だった。


「なんだ貴様ら、ここから先は魔女の領域だ。帰れ。」


 私や勇者よりは少し歳下だろうか。目つきの悪い……緑……?の瞳と髪……珍しい子だな。いやいや、翠、翠色じゃないかこれ?!


「貴女が1000年生きた魔女さま?嘘でしょ?こんな子供が?」


 女の子の目つきが更に鋭くなる。あ……しまった……失言だった。炭にされる……。


「こらこら、そんなはず……きっとお弟子さんだよ。魔女さまの所まで案内してくれないかな?綺麗な翠の瞳のお嬢さん?」


 女の子の目が丸くなる、驚いているように見えた。そんな、何か特別な事は言ってないと思うけど……。


「………………。ふん、いいだろう、来い。ただ、道中に貴様らの目的を話せ。」

「ありがとう、分かった。」


 女の子の先導で森の奥へと踏み入れる。


「僕は、とある魔族の討伐に成功し、王に……魔王討伐の任を与えられた。心強い仲間も、彼女と……後王都で準備してくれている騎士と2人いる。王都に残った騎士の提案で、深翠の魔女の力添えは願えないか聞いてみよう。という事でここに来ている。」


 女の子は話を最後まで聞くと、笑いだしていた。


「ふふっ……くっく……、ああいや……すまない。笑うようなことでは無いな。」

「君は……一体?」

「私がお探しの深翠の魔女さまだよ。君たちが気に入った。数々の異名は知っての通り、また1つ増やそうじゃないか!魔王殺しの魔女。いい響きじゃないかい?」

「な……?!え?えぇ!?そんな、こんなちっちゃい子が?!!」


 パチン、と指を鳴らす音が聞こえ。魔女と名乗った女の子が白い煙に包まれる。煙から現れたのは……10代半ば位の女の子ではなく、清潭な顔つきの……息を飲むような美女だった……。


「これでいいか?普段は10代の体の方が山菜摘みには好都合なのだよ、色々と重苦しいのでな……。」


 はち切れるんじゃないかと思うような胸。キュッとしまった腰、なのに豊満なお尻……見た目を自由に変える魔法だろうか……?そんな魔法聞いたこともない……。


「さて、一度私の住んでいる木の洞までは来てもらおうか、支度もあるしな。ああ、後、本当に構わないのだな?私がその、魔王討伐の旅に同行するというのは。」

「あ、あぁ……魔女がいいのなら僕は……、僧侶は?」

「私も別に……本当に実在するかの方が疑問だったし。」

「あのな……何も知らないのか……貴様ら。私をその身に孕むという事は、早ければ数日毎、遅くとも半月毎に、戦うことになる。」


 強い決意を秘めてた目が一瞬昏く……淀んだ気がした。


「戦う……というと?」

「天使……天使だよ。天使が殺しにやってくる。女神に喧嘩売る覚悟は、あるのかい?」


 てん……?太古の昔にいずこかへ消えたと聞く天使が、、、そんな頻度で?


 何を言ってるのか分からなかった。だがすぐに……思い知る事になった。


「……ミツケタ。ミツケタ、ミツケタ。」

魔女の見た目

魔女本人は割と自由に変えられる。普段は15-16歳程の見た目。戦闘時には27-28歳程の見た目になる事が多い。

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