終焉の魔女 4
なんとか救えた。
命をかけて救ったことは、すぐに看破された。。。
「お前!何年だ!何年使った!!」
魔女さまの声が響く…………。
「た……、試し打ちに一度……と煉獄館での三度……だけです」
「もう一度聞くぞ、な ん ね ん だ?」
「ぅ…………一度で……多分……1年……4年……だと思います……」
「二度と使うんじゃないぞ!!」
「は、はい!」
「もうそのくらいにしてやれ……、お主を助けるのに必死だったのだぞ。その魔法が無ければ我も見捨てていた」
賢者は温めていた湯でお茶を淹れ、魔女2人に振る舞う。
ぅー魔女さま……凄く怒ってるぅ……。賢者さまのフォロー効いてくれないかなぁ……。
「人の寿命は短い……もう……自身の命を使うような魔法は使うな、約束しろ」
「……はい……、魔女さまに返したその杖がないと、恐らく命と引き換えになります。二度と……使いません」
「イグド……お前そんな凄い奴だったんだな?」
「この世界では太古の昔に枯れ果てた……世界樹イグドラシル、その枝から造り出されし伝説の杖。知らずに使っていたのか?」
杖と……喧嘩している。。。私が持っている時、勇者さまが持っている時も、動かなかったのに……。正式な持ち主では無かった……から?
「さて…………自身の寿命を削り、魔の王を従え、私を救った理由は……?聞かせてくれるんだろう?」
「はい……、勇者さまは……この世界を滅ぼす事を望んでいました。遺志継ぐ私が成し遂げたいのです。勇者さまに頂いた、終焉の魔女の名にかけて」
「………………」
「ふむ?アテはあるのか?滅ぼすための、アテ」
「それは…………」
賢者さま、魔女さまを救えば、解決すると思っていた……。アテは、外れた。
「……無いようだな。では、こうしよう、一度、私の家に帰る。その後は……楽しい楽しいピクニックをしようじゃないか」
「ピクニッ……ク?ですか?」
「分からないのなら探しに行く。そうだろう?魔王よ」
「………………ふむ。そうだな、時間は腐る程にある。ピクニックも、悪くはないな」
魔王が勇者に倒されました。
向かった先は滅びた村。木の洞だけが、ぽつんと一つ。
魔法使い?
ッッドーーーン!
「そこっ!」
ッバーーーン!!!
「ふぅ……魔女さま!やっつけました!!」
「あの杖、先っちょがハンマーに、逆側が剣になるんだな……。魔力で具現化する杖か……」
「最初は驚くが、徐々に慣れる、最初に魔法使いと自称するから違和感を覚えるのだ」
「そうだな……あれは……魔法使いというよりは……。『魔法戦士』かな?」
世界に新たな職業が生まれた瞬間である。




