この戦いが終わっても
知りたい事が益々増えた。
俺は、この戦いが終わっても、勇者と共に……旅がしたい。
魔族シャックス……村にも何度か来た事がある魔族だった。
村の食料や武器を盗み、嘲り笑う性悪な魔族……。
「目的は……魔王か……なら、さっさと行け」
「……?!どういう事だ。お前たち魔族は魔王を守らないのか……?」
「守らんよ、あの魔王は野心もなく、ただただ……歳を取った。ここに出入りする魔族ももう多くはない、というか……もう私だけやもしれんな」
……たしか……昔は多くの魔族と村も争っていたと聞いた。襲う魔族が減ったのは、村との小競り合いに価値を見い出せないからだろう……と言っていた…………メイフィスさまの言葉は……嘘だったのだろうか?
「私ももう行こう、後はその奥におる魔人と名乗る魔族モドキを倒し、魔王を滅せば、お前たちの役目も終わろう」
「な、どこへ行く気だ!それに、魔人はもう倒したぞ!!」
「魔人ダンタリオン……数多顔持つかの者を、一度倒しただけで……めでたいな……」
魔族は嘲り笑い、鳥へと姿を変え、飛び去ってしまった。
「ダンタリオン……最後の門に居るのはまた奴なのか?」
「数多顔持つ……同じ、と思わぬ方が良さそうですね」
「見つけ次第また俺が切り込む、勇者は裏をかいてくれ。」
作戦は、いつも通り……この戦いもあと2回、魔人、魔王を倒して、俺も……王都へ……。
門を開け……その先に進む。
空中庭園、と聞いていたが……凄いな、こんなに鬱蒼としてるとは……これが……森?というやつなのだろうか。
「わぁ、すごい凄い!こんな綺麗な場所が魔王領にあったんだね!ほとんど荒野みたいな所ばかりかと。……あれ?……あまり……王都でも見かけない草木だね?どこのなんだろ、もっと、南側とか……東側とか、かな?」
「…………これは……わたくしもこの大陸全ての植物を知るわけではないです……が……見たことも無い種ばかり……」
「何故魔王はこんな……いや、魔王が用意した……のか?この庭を。。。」
「旅をすればする程……疑問とか、見たこともない景色……とか、楽しい思い出は増える一方なんだな……」
草木の間を走る、魔物の姿はやはり見当たらない。
「なぁ勇者、僧侶、賢者……、魔王を倒して、王都に行っても、その先はまた、旅をするんだろ?」
「そうだな、僕と僧侶はそうだと思う」
「私は魔法都市に帰ります。この旅で得た知識で研究を進めます」
「賢者は薄情だなぁ」
あぁ、楽しい、凄く。
「俺も魔王を倒しても……………………」
光の柱が……女戦士を包み込む。
僧侶の叫び声が聞こえた気がした。
賢者の結界呪文の声も聞こえた。。。かな?
勇者……一緒に……連れて……
勇者は魔王を倒しました。
ダンタリオンの魔法攻撃。勇者パーティ5人目の犠牲者、女戦士。
空中庭園
記録に遺されたデータを元に、植物たちの再現を行っております。




