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勇者は魔王を倒しました  作者: 匿名記号
探求の章

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54/102

この戦いが終わっても

知りたい事が益々増えた。


俺は、この戦いが終わっても、勇者と共に……旅がしたい。

 魔族シャックス……村にも何度か来た事がある魔族だった。

村の食料や武器を盗み、嘲り笑う性悪な魔族……。


「目的は……魔王か……なら、さっさと行け」

「……?!どういう事だ。お前たち魔族は魔王を守らないのか……?」

「守らんよ、あの魔王は野心もなく、ただただ……歳を取った。ここに出入りする魔族ももう多くはない、というか……もう私だけやもしれんな」


 ……たしか……昔は多くの魔族と村も争っていたと聞いた。襲う魔族が減ったのは、村との小競り合いに価値を見い出せないからだろう……と言っていた…………メイフィスさまの言葉は……嘘だったのだろうか?


「私ももう行こう、後はその奥におる魔人と名乗る魔族モドキを倒し、魔王を滅せば、お前たちの役目も終わろう」

「な、どこへ行く気だ!それに、魔人はもう倒したぞ!!」

「魔人ダンタリオン……数多顔持つかの者を、一度倒しただけで……めでたいな……」


 魔族は嘲り笑い、鳥へと姿を変え、飛び去ってしまった。


「ダンタリオン……最後の門に居るのはまた奴なのか?」

「数多顔持つ……同じ、と思わぬ方が良さそうですね」

「見つけ次第また俺が切り込む、勇者は裏をかいてくれ。」


 作戦は、いつも通り……この戦いもあと2回、魔人、魔王を倒して、俺も……王都へ……。


門を開け……その先に進む。

空中庭園、と聞いていたが……凄いな、こんなに鬱蒼としてるとは……これが……森?というやつなのだろうか。


「わぁ、すごい凄い!こんな綺麗な場所が魔王領にあったんだね!ほとんど荒野みたいな所ばかりかと。……あれ?……あまり……王都でも見かけない草木だね?どこのなんだろ、もっと、南側とか……東側とか、かな?」

「…………これは……わたくしもこの大陸全ての植物を知るわけではないです……が……見たことも無い種ばかり……」

「何故魔王はこんな……いや、魔王が用意した……のか?この庭を。。。」

「旅をすればする程……疑問とか、見たこともない景色……とか、楽しい思い出は増える一方なんだな……」


 草木の間を走る、魔物の姿はやはり見当たらない。


「なぁ勇者、僧侶、賢者……、魔王を倒して、王都に行っても、その先はまた、旅をするんだろ?」

「そうだな、僕と僧侶はそうだと思う」

「私は魔法都市に帰ります。この旅で得た知識で研究を進めます」

「賢者は薄情だなぁ」




あぁ、楽しい、凄く。




「俺も魔王を倒しても……………………」


光の柱が……女戦士を包み込む。


僧侶の叫び声が聞こえた気がした。


賢者の結界呪文の声も聞こえた。。。かな?




勇者……一緒に……連れて……




勇者は魔王を倒しました。


ダンタリオンの魔法攻撃。勇者パーティ5人目の犠牲者、女戦士。

空中庭園

記録に遺されたデータを元に、植物たちの再現を行っております。

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