見捨てられた村の戦士 8
次元廻廊……道がふたつ……。
俺と賢者は左へ進み、僧侶と勇者は右へと進んだ。
不思議な空間だ……前に進んでいる感覚がない……。
「これ、ちゃんと進めてるんですかね?」
「文献では……左右両方の奥にあるボタンを押す必要があるそうです。フワフワとした浮遊感がありますが、間違いなく進めているはずです」
賢者……俺もだが、急に勇者のパーティ入りをしていた。疑問に思った事は聞いておこう。
「賢者は何故、勇者たちを追いかけ、俺の村まで来たんだ?」
「ふむ……あなたはどうなのですが?あなたが話せば、私も話しましょう」
「俺……は、ここに来れば、姫が何故あんなダンジョンの奥深くに幽閉されていたのか、魔女が何故死なないといけなかったのか……分かると思って……」
俺の話を聞くと、賢者は笑いだした。
「な、なぜ笑う?」
「いや……あぁ、失礼。メイフィスから何も聞いていないのですね。魔人とは、魔王とは、魔族とは……全て聞いているものかと。まぁいいでしょう、王都はとある街を介して、王家に生まれる女を……、魔物の同胞を産ませる道具として提供しているのですよ……。ただ、それだけです」
「え……?」
耳を、疑った。一体いつから……そんな事が行われて……。
「あぁ、後、魔女の死は誤算ではありました。ただ、彼女が居ては魔王を完全に消滅させかねないので、死んでもらって良かったかと思います」
「え……それ、どういう」
「おっと、着きましたよ。ボタンありましたね。この廻廊も……こんな所で襲われたらと思うとゾッとしないですね……何故……こうも魔物が……」
ブゥ…………ン。
不思議な音が響き、辺りが魔王城の様相へと姿を変えていく。10マートル程横に勇者と僧侶が見える。
「こんな近くを歩いて……あ、あれ?階段もすぐ後ろに……」
「僕たちは狐にでも化かされたのだろうか」
「ああああうえ?私たちの会話……き、聞こえて無いですよね……?」
「……?聞こえていませんでしたが……、敵陣でいちゃつくのは関心しませんよ。次元廻廊、とは文字通り別次元を散歩していたのかもしれないですね。さて……次の門が見えます。魔人が2つ目の門に配置……あれより手強い手合いでしょう。気を引き締め直しますよ」
僧侶の顔が真っ赤だ。さすがに敵地で子作りはしてないだろうけど……。何を話していたんだろう。
勇者は魔王を倒しました。
次元の狭間、不都合な真実が語られた。
廻廊
こちらの廻廊では、全周囲にモニタを配置し、様々な世界へと擬似アクセスしていただだだだだ




