見捨てられた村の戦士 3
そういや、さんまじん
ってどこかで聞いた気がするな
「もう知っておるやもしれんが、『まじん』と自称する我らは元々人、勇者として魔王城攻略を命じられた者たちじゃ。儂はメイフィス、最初の魔人、メイフィスじゃ」
「ごめん……、俺の説明不足で……。家が……」
魔女が即座に放った閃光のような魔法でメイフィスの家は木っ端微塵に吹き飛んでいた!
「ふん、私に謝る義理はないからな」
「そのイグドラシルの杖、かようまで使いこなせる術者がおるとは、製作者も喜んでおろう」
「……何故魔神が人間の村の中に……?」
勇者が訝しげに尋ねる。
「儂がこの村を作ったからじゃよ。魔王領は、人間だけで住むには過酷が過ぎるのでな……。詳しく話すのはお主たちの連れ合いも治ってから、で良いかな?」
「あ……あぁ、危険がないのなら……僕たちも蘇生してもらっているのも事実だし……」
勇者は聞き分けが良さそうだったが……魔女の方はメイフィスさまの事をまだ怪しんでいるように見える……。
「俺の説明が至らなかったばかりに無用な心配をかけてしまった。本当にすまない。メイフィスさまは3000年、この村で静かに暮らしておられる方だ」
こんな言葉で信用は……得られないな……。
「村の人たちにも紹介したい。こちらに来てくれ。さ、ささ、魔女さんも」
「む、わわ、わかったから!私に触れるんじゃない!!」
少々強引だったが、彼らの話を聞きたい、そう思ったのも事実だ。広場に案内する。
「おーまだ蘇生されてすぐなのに元気そうだなー」「あらあら良く来たわねー今日の夜は腕によりをかけて料理作らなくちゃねー」「おまえもゆうしゃなのか?ここのみんなもおれもゆうしゃのまつえーなんだぞ!めずらしくないぞ!」
皆口々に話しかける。勇者はすぐに打ち解けているが、魔女は……なんか固まってるな?人見知りそうには見えなかったが。
「なんという美しい髪、瞳なのだ。魔女さま、私と一緒に子作りを」「いやいや何言ってんだ!俺と、俺と子を作ろう!」「そ、その後でいいから僕とも……子を……作って欲しいです」
「なんだここ、乱行パーティ会場かなにかか?」
なにか問題があるのだろうか?不感症なのかな?
勇者が魔王を倒しました。
末裔たちの村、居心地の良い、追放者たちの村
村の貞操観念
産まれて来る子の3歳までの生存率は10%を切っている。村の存続のために、常に子を産み続けなければ維持も困難な状態であった。




