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勇者は魔王を倒しました  作者: 匿名記号
終の章

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33/102

終焉の魔女 1

私は世界を終わらせる。


終わらせるために……

「この杖は……元々深翠の魔女さまの物です。術は、勇者さまから授かりました。深淵の魔物の為だけの術です」

「深翠……かような杖を持っていたとは……。勇者も、げに恐ろしき術を編み出したものだな。人の業……か」


煉獄館7層目

 賢者さまにマナの瘴気を防ぐ結界陣を作ってもらい、私は傷の手当てをしてもらっていた。賢者の名に恥じない、何をさせても高レベルな術を使う。。。


「傷は塞がったが、視力はまだかかろう、鼓膜も戻らぬぞ、これから先、あの者が何体出てくるかわからぬ。後何回だ?」

「万全でも、5、今は……3……一度放っていますし……最奥部で必要なので……1が限界ですね」


 1……あまりにも頼りない数字だ。万全……せめて瘴気さえなければ……。


「どうやら……深淵の者以外にも脅威はあるようだ」

「ガアアアア!!」


 空間が震える程の叫び声、下から聞こえる。まだ遠く感じるが、それでも胸に響く音量だ。


「ダンジョンコアを守っていた守護獣だな……。元々あれは特殊な魔物なのだ。空間限定とはいえほぼ不死、とはいえ完全に倒され、こちらで処置せねば100年は戻らんのだが……」


 ドシン、ドシンと扉の前を大きな足音を響かせ通り過ぎて行く魔物。


「あのマナの量……コアモンスターも徘徊しているようだな。どおりで魔物が強いわけだ。……どうする?体制を立て直し再度攻略も手だと思うが」

「このまま進みます。短時間でこれだけの異変……間を置くと救助は更に困難になるかと」

「承知した。幸か不幸か……このマナ……コアモンスターの感知は容易、深淵の者自体の感知は難しいが、独特に揺らぐマナ……なんとかしよう」


 ……本当に頼もしい…………。一切ブレずに最前の手を常に打ち続ける……この人を本当に勇者さまが?




「さて、そろそろ行くか……」


 私は足早に道具の整理をし直し扉へと向かった。


煉獄館9層目『大緑蓮回廊』

 大きく口を開けた大穴……物凄い量のマナが吹き上がっている。溶かし尽くされてしまうんじゃないか、そう思える量だ。


「ここにも異常……か……」

「これ……そうなのですね。何処に吹き上がっているんでしょう?外には噴出していませんよね?」


 返事はなかった、あてがないのだろうか、それとも……。




「クフ、クフ、クフふふ」


ベン!


「………………!?」

「深淵の……魔物……」


 咄嗟に飛び下がる。また……聞いた特徴にない深淵の魔物……。それに、何か……音が聞こえたはず……私は無事だが……賢者さまは……動いていない……?!


「…………ぐっ……ぬかった……」


 腰の辺りが抉り取られたのかボタボタと出血している。相手の攻撃方法すらわからない。…………私のする事は……。




魔王が勇者に倒されました。


終の魔女が終を謳う。響け届けと四方へ向けて

コアモンスターについて

ダンジョンにはいくつかの種類があり。基本的にはマナの集まる場所に出来ます。

内部でマナが満ち満ちると、マナの収束化現象という現象が発生。

強力なモンスターへとマナは収束し、体のどこかで結晶化します。

マナの結晶と呼ばれるそれを内包した魔物をコアモンスターと呼びます。コアモンスターはダンジョン全体のレベルの底上げまで行う厄介な存在です。

このモンスター討伐を主たる目的として、大陸ギルドは発足しています。

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