深翠の魔女 6
確証は無かった、感情に任せてだった。
何年生きても私は……未熟だ。
「時にお前……命乞いをした事はないのか?」
「……?何を言っている?命乞い?貴様がしてはどうだ。命乞いの仕方によっては……1日位は生かしてやる。」
魔神の下から上へと舐め回すような目線、反吐が出そうだ。問答無用とはこの事だった。
「もういいよ……お前。加護に頼りすぎだよ。」
辺りが、真っ暗な空間に包まれていく。
「なんだ?お前、何をした?」
「ククッ、自分に掛かった魔法もわからないのかい?魔神さまが聞いて呆れる。」
未知の魔法だったのだろう。エィトロは一歩もその場を動かず警戒している。
ゾッ
「があああああ!何!?何故攻撃が通る?!貴様……一体何をしたぁああ!」
「女神の加護は……『あの世界』において加護足りえている……ならば………………違う次元、違う世界ならどうだ?」
「あああああきさまあああああ!生きたまま腸をくらい尽くしてくれる!」
ゾッズッ
見えない斬撃がエィトロを襲い、足を負傷し倒れ込む。
「あ、そうだ忘れてた。君って、神を名乗った覚えってある?」
「かみ……?何を言っている。があぁ!」
「あ、ごめんなさい、もういいです。さようなら。」
ぐしゃり、心地のいい音と共に魔王門前へと帰還する。
「三千世界の闇へと溶けろ……。1000年生きた……魔人…………か。」
後は……勇者と……僧侶か……。楽しい旅だったな……。
空になった魔力、役立たずの自分。
深翠の魔女の二つ名が、また一つ増えました。「魔人殺し」。
次元魔法
転移魔法の応用。発動までの時間も長く、転移時間も短い。
なお、使用には想像を絶する程の魔力が必要である。




