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勇者は魔王を倒しました  作者: 匿名記号
翠の章

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18/102

翠瞳の記憶

陽だまりが終わり黄昏の日々。


夕闇を歩き続けた魔女は若木に出会いました。

「貴女が1000年生きた魔女さま?嘘でしょ?こんな子供が?」


 本当に失礼な小娘だった。あの場で炭にすれば良かった。


「こらこら、そんなはず……きっとお弟子さんだよ。魔女さまの所まで案内してくれないかな?綺麗な翠の瞳のお嬢さん?」


 皆この瞳を見るだけで震え上がるというのに。

 魔女の家への道中、勇者と名乗る、20にも満たないこの男が、魔王を討つと嘯いた。


面白い、面白い、面白い。


「私がお探しの深翠の魔女さまだよ。君たちが気に入った。数々の異名は知っての通り、また1つ増やそうじゃないか!魔王殺しの魔女。いい響きじゃないかい?」


小娘の驚く顔が実に滑稽だった。




あぁ……懐かしい。




 楽しい楽しい旅だったよ勇者。

 君は魔王を討つと言った。だから、ここで終わる訳にはいかないだろう?泣くなよ男だろ。

 小娘もだ、なんだその顔早く行け。あと何度も言ってるだろ、1000歳越えてないからな私は失礼な。どいつもこいつも……私が譲ったんだぞ……必ず……


 おじじ様……おじじ様の研究……何の役にも立たないじゃないか……なんだこれ……深淵の……。




深翠の魔女は深淵の魔物に殺されました。


勇者の魔女は魔王城の麓まで勇者を守りました。勇者パーティ、■人目の犠牲者、深翠の魔女。

賢者の独白

ここで深翠の魔女を処分出来たのは僥倖でしかなかった。

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