深翠の魔女 4
暖かい陽だまりの日々。
それが終わり、戦いの日々。
おじじ様、おじじ様
また笑って下さいな
また褒めて下さいな
ゆっくりと目を開け、私の手を握る
手を、強く強く握り返した
私の目を見て、微笑んで、偉大な魔法使いは旅立った
一晩中
そこを離れられなかった
朝日を目にうけ目が覚める
いつの間にか眠っていた……?
水場で顔を洗い、腫れた目元を眺める
褒めてくれた翠の瞳、褒めてくれた魔法、魔法の扱い
私の偉大なお師匠様に、恥じないような魔女になろう
そう誓った
「……ケタ。」
微かに聞こえた、背筋が凍りつく、なんだいまのこえは
声の聴こえた方に目をやる。
一筋の光が村に落ち、目を開けてられないほどの光が辺りを包み込む。
光に慣れ目を開けると
村は真っ白い炎に包まれていた。
外を歩いていた村人達は白い影だけが遺されていた。
魔法?感知出来なかった。
防護壁は機能していなかった?全て私が引き継いだはずだ。
光っただけにしか見えなかった、爆発の衝撃も、炎による熱波も、魔法を使用した形跡も、何も感知出来なかった。
……魔法じゃない……?
嫌な汗が頬を伝う。
何度も何度もおじじ様のゴーレム相手に模擬戦は行ってきた。
初の実践
未知の敵
深翠の魔女の物語。
最初の戦い、天使殺しの異端の魔女。
白緑の魔法使いの記録
歴史上その二つ名を持つ魔法使いは存在しません。




