3.一歩
まず、この世界は地球ではなくアースと呼ばれている。そして、アースには大きく分けて四つの種族がある。人間族、魔族、亜人族、そしてエルフ族である。
人間族は北側の大陸、魔族は南側の大陸を支配しており、亜人族は東の大陸、エルフ族は西の大陸の巨大な樹海の中でひっそりと生きているらしい。
魔族と人族は100年前に戦争が終戦し、今は平和なのだそう。亜人族に関しては、人族魔族関係なく友好的な関係で、この王都.カセレスにもたくさん住んでいる。エルフ族に関しては滅多に樹海から出る事がないのでよく分からないそうだ。
そして魔物という動物は、全ての大陸に生息しているのだ。
魔物とは、通常の野生動物が魔力を取り入れ変質した異形のことだ、と言われている。この世界の人々も正確な魔物の生体は分かっていないらしい。それぞれ強力な種族固有の魔法が使えるらしく強力で凶悪な害獣とのことだ。
そしてこの俺を召喚した理由は、とても単純でただ魔王の跡継ぎである強い魔族が居ないからだという。それに召喚された者は何らかの才能を持ち、歴代魔王と対等に戦った勇者も召喚者だったそう。それに魔王は寿命が残り少ないので「早く変わって欲しいなー」と笑いながらはなすのだ。
話を聞いた俺は魔王に質問した。
「俺は元の世界に帰れないのですか?」
俺の言葉を聞き魔王は首を横に振る。
「君を元の世界に戻すことはできない」
俺は少し考え込んだ。
俺には子供の頃からずっと夢があった。それはプロサッカー選手になって世界を駆け巡るという。しかしこの世界に来てしまった以上先に進むしか無いと、そう俺は思った。
「分かりました。魔王になります。魔王を目指します。!」
その言葉を聞いて王室に「おーー」と、歓喜の声が上がった
魔王が手を挙げその場が静まる。そして
「ハマウラ カイジ、お主に魔王第一継承権を与える」
その言葉でまた王室に歓喜の声が上がる。
そして俺は魔王への第一歩を踏み出すのだった。




