お約束は突然に
「それじゃ次は...この列で!」
保険委員に当選?した生徒が選んだのは、椙元の居る列だった。
「お?来るんか?」「誰も引かなきゃ来るわね」「来たら二分の一やん!」
ん?と思って役員の数で生徒数を割ってみると
「ホンマや!?丁度二分の一になるやん!」「せやろ♪」
何気なく聞いていたが気になったので計算してみたら、本当に丁度半分になる事が分かった。だが
「良く考えたら普通やん」「え、どうして?」「さおリンって意外と冷静やん」「そのさおりんっての止めてくれない?」「えぇ〜…もう慣れてもうたわ」「早すぎるやろ!」
そんな阿呆なやり取りをしていたら
「アカン、順番来てもうた」「早よ行ってきぃな」「へぇ〜い」
椙元の番が来た。奴が立ち上がって教壇に向かうと
「沙織さっきからずっと関西弁なの気付いてる?」「うっ...」
「まぁそんな事より「そんな事にせんといて」どうして半分が普通なの?」
恵子が関西弁にツッコミを入れると共に、さっきの半分が当たり前って事に疑問を感じたようだ。
「ソレは確率の収束が「アカ〜ン!当たってもうた!!」五月蝿いわね!」「あ、そゆ事言う?」
私が恵子の疑問に答えようとした瞬間...またもやアイツが騒ぎ出し、私は思わず不満を声に出してしまう。するとアイツは
「先生!毎回前から引くんは不公平や!俺の番で丁度半分やったさかい、次は後ろから引いてもろても構へんよな?」
よりにもよって、要らぬ提案を行い
「そうですね。椙元君の言う事も尤もです」「よっしゃあ!」
その提案を崇先はアッサリと了承した。
しかもアイツはさっきから、ずっとニヤニヤしながら私を見て喋っている。当然今感じている嫌な予感は...
(外れる気がしない)
「次にクジを引くんはさおリンの居る列や!」
「だからその呼び方は認めへんって言ってるやん!」
現実のモノとなった。だが私の嫌な予感はソレだけではない。
「当・た・れ!当・た・れ!」(五月蝿いわね!)
私が教壇まで行く間に奴がしてきた当たれコールは...
気付けば私がくじ引きの箱に手を入れた時には既に、教室の生徒半数が手を叩きながら行っており
「やっぱ当たったやん!?」「うおっしゃあ〜!」
ソレはまるで予定調和のように、私は当たりを引いた。
どよめきが起こる中、黒板に私の名前が書き込まれると
「おっ?お揃いやん!」「五月蝿いわ!」
またもや奴が騒ぎ出す。
因みに余談だが...私は当然のように恵子の居る列を指名し、そして当然のように恵子も当たりを引いたのは言うまでもない。
追記
「沙織の嘘つき〜「何がよ?」確率の収束なんて起こらなかったじゃない!」「吾が引き寄せた確変タイムや♪」「要らん事せんとって!」「当たると思たやろ?」「ちっ!」「やっぱそうなんだ」
読んで頂きありがとうございます(╹▽╹)
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