気になる視線
「お恵はぁ〜ん♪」「おけいはん?!」「君、恵子ちゃんって言うんやろ♪」
ズルッ...
早速恵子の名前がバレた。って事は...
「ソッチでナイスなズッコケかましてくれてるんは沙織はんやんな?」
「沙織はん⤴?!」「あっ!さおリンって呼んだほうがえぇ?」「さおりん!?」
ヤッパリ私の名前もバレていた。
一体どうしてバレたのか...タイミング的にクラス分けの掲示板を見に戻ったとは思えない。
私は改めて周りを見渡そうとして
「どうしたの沙織?」「そやで?さおリン♪」「ちょっと!その呼び方定着させないで!!」
今朝気付いたのと同じような視線を感じたのだが、この椙元の所為で誰か分からなかった。
「恵子、今誰かコッチを睨んでる人居なかった?」
私が恵子にそう聞くと
「ん〜、なんも感じんかったよ?」「アンタに聞いてへんわ!」「そのイントネーション!やっぱさおリン関西人やん♪」「ぐっ...」「アハハ...ゴメン沙織、この人がウザくて全く気付かなかったわ」「ウザいなんて恵子はんったら酷い」「「......」」「無言止めて、寒いねん」
恵子の代わりにお調子者が答えてきて、どうしてもお笑い方向に引っ張られる。
「はいはいお喋りはその辺にして、席に着いて下さい!」
崇先の号令で皆が静かにして席に座ると
「流石東京モンはお上品やね...皆一発で先生の言う事聞くやん」
「椙元君静かに」「は、は〜い」「返事は短く!」「はい!」「宜しい」
お調子モンが注意されてやっと大人しくなった。
とりあえず...朝のホームルームで各自の自己紹介と席替えが終わり、新しい時間割や教科書の配布がされたのだが
「ソレでは最後に各役員を決めようと思います」
「「「「「えぇ〜〜〜〜〜〜〜」」」」」「えぇ〜じゃありません」
本日最後の締めに、崇先が仕事の割り振りを開始する。しかも
「この教室のメンバーでは時間がかかるでしょうから、皆さん引いて下さいね」
事前に準備していたらしく教壇の下から、くじ引き用の箱が出て来た。
その後崇先に言われるがまま、窓側の生徒から順番にクジを引いて行き
「げぇ!よりによってクラス委員かよ?!」
最初の被害者が出ると崇先は悪魔の囁きを口にする。その囁きとは...今当たりを引いた生徒に、次の列を指定する権利を与えるというモノだった。
クラス委員になった生徒がギラついた眼で教室を見渡すと、視線の先に居た生徒たちは次々に視線を逸らしていく。
そして運の悪い事に...(続く!)
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