視線の送り主?
「今日からお世話ンなる椙元小陽言います!味良う頼んますわ!!」
嘘から出た実...なのかどうかは分からないが、本当に転校生が来た。しかも
「コテコテの関西弁やん...めっちゃ嫌やわ」
そんな風に思いながら椙元君とやらを見ていたら、左前方から視線を感じる。その視線の送り主は
「(良かったやん♪)」「(良うないわ!)」
当然の如く恵子であったが、このやり取りが不味かった。
私たちのこのやり取りを見た椙元小陽は
「お〜!同郷モンが居りそうやん♪まずはお二人から仲良うなりたいわ♫」
私たちを「あ!私は偽物関西人です!」「なんや?偽物か!?」「パチモン?」訂正...私だけ標的にしそう。
「それじゃあ今お話した鹿島さんと永峯さんの間の席に座って下さい」
「ほ〜い♪」「「うげっ!?」」「なんちゅう扱いや!仲良うしたってぇや?」
椙元小陽...
コイツの所為で、朝からのウキウキは完全に無くなってしまった。
「君?名前何て言うん?」「さっき担任が言ってましたよ?」「それ名字やん!お名前教えてぇ〜な♪」
超陽気なお調子者に辟易してそうな恵子。既に顔が引き攣っていて見るに忍びない。仕方なく私は
「鹿島さん「鹿島さん?!」おトイレ行こう?」「うん!行こう!」
「うえぇ?!明らかに避けようとしとる!?」「付いて来ないでね?」
恵子に助け舟を出し、私たちはトイレへと逃げ込む。
「ありがと沙織」
「ソレは良いけど、これからどうしよ」
開口一番礼を口にする恵子。だがその後言った恵子の言葉を聞き...
「まさかあそこまで酷いとは...ちょっかいかけるんじゃ無かった」
「ホンマやん?!恵子が要らん事するから!?」「ゴメンて沙織!」
私は思わず憤慨する。だがこの時トイレの前に椙元小陽が居たとは...
私たちがソレを知るのは、次の休憩時間だった。
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