創立記念日はお休みですよ?
今回ちょっと内容が別の意味でハードです(^o^;)
カランカラン♪
「いらっしゃいま...すぇぇ!?」
出迎え鈴が聞こえたので、条件反射の如く反応したら
「何ですか、その挨拶は?」
担任がやって来た。今日は創立記念日で、学校はお休みなのに...
「あはは...そう何回も学校の先生がお客さんとして、来店するとは思わないじゃないですかぁ〜」
私が愛想笑いを浮かべながらネギの扱いに困っていると
「いらっしゃい!先生、今日は何をお求めで?」
「こんにちは店長さん。今日は客ではなく、担任として永峯さんに会いに来ました」
店長がネギに愛想笑いを浮かべながら話しかけていた。
でもそんな事には気付かずに、ネギは仕事で来たと堂々と言ってしまう。
「へぇ〜今日学校はお休みだって聞いてますが、センセーはお仕事で来られたと?」
「えぇ、まぁ...」「そうですかぃ?それならコッチも仕事なんで、終わるまで待つって事ですね?」
店長の思惑に気付いていないネギはこの店長の一言に驚いているようだが、この程度はまだ序の口で...
「ちょ、ちょっと待ってください?」「なんですかぃ?」「私は担任として来たんです」「コッチは従業員として雇ってます」「そんなの今関係無いじゃないですか?」「「はぁ〜!?」」
ネギはコッチが求めていた一言を言ってしまった。しかも一番最悪な方向で...
「アンタ「アンタ?!」ちょっと黙れよ!「!?」お前なぁ、コッチは仕事で雇ってんだよ!賃金発生してんだわ!ソレをお前が立て替えんのか?ソレだけじゃねぇぞ?客が来たら対応すんのか?」「そんなの「出来ねぇよなぁ!」...」
店長ブチギレました。日本ではこんな事にはならないでしょうが、外国ではこの辺りシビアなようで...
と言っても店長は日本人なので、本来こんな事は言わない。コレは私を想っての芝居な訳で...
(演技よね?ちょっと熱こもりすぎじゃない?)
私がそう思っていると
(店長...泣いてる?)
勢いに当てられ、思わず私は店内に逃げてしまった。すると
「ビックリよねぇ〜」「かなちゃん?」
かなちゃんが後ろに立っていた。
「あの人ね、学生時代バイトしながらフランスへ修行に行くお金を貯めてたのよ。ちゃんと学校の許可も取ってね」
その時にも空気の読めない先生がいて、邪魔されたらしい。
(そうか...店長、昔の自分に...私を重ねたのか)
人の辛さを知るには、同じ体験をするのが良い。何かで読みはしたが、そんな経験しないに越した事はない。
「まだ分かんねぇなら、お前が沙織ちゃんの家庭支えるか?二人養っていけんのかよ?!」
「分かりました!分かりましたから...」「ソイツは分かってねぇヤツの台詞だよ!」
結局店長の勢いに圧され、ネギは逃げるように去っていった。
「店長?やりすぎたんじゃ?」「やっぱり〜?」「あ、戻った」
素に戻った店長はそのままかなちゃんの元に行き...
「見ないでおこう」「そうね」「アンタ居たの!?」
抱き付く店長と、ソレを見て羨む恵子。
(耕にぃ...)
私はもう触れる事の無い、義兄の温もりを思い出しながらふと横を見た。
すると恵子は私に同意したにも関わらず、熱のこもった視線を二人に送っている。
多分尚弥さんの事を考えているのだろうなと思いながら...私は雲一つない空を見上げた。
昭和(平成初期)...コレくらいのやり取りは、まだ普通の範囲に収まってました。
今(令和)だとアウトですねぇΣ(・∀・;)
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