始まった二学期
「はぁ〜…」「ため息つくと幸せが逃げるって言うよ〜?」
もう逃げたわよ...死ぬまで追いつけない場所にね。
私はそんな事を思いつつも、不思議と今までのような...
なんと言えば良いのかな?不快感とも孤独とも違う、焦燥感?ってどういう意味だっけ?
「焦燥感って、焦りとかで気が逸る...みたいな意味じゃなかった?後はイライラする?みたいな?ケーキ屋でバイトする前の沙織がそんな感じだったねぇ♪」「うるさい」
頭で考えていたつもりが声に出てたみたい。でも...今恵子が言ったように、耕にぃを失った直後はずっとイライラしていたかもしれない。純玲の事を考えなきゃいけないと焦っていたのかもしれない。そう考えたら
「焦燥感かぁ...確かに、私にピッタリな言葉だったかも?」
「誰かに言われたの?」「うんにゃ?」「違うんかい!」
ちょっと前の自分を表すのに適した言葉だなと、妙に納得した。
恵子は何か勘違いしそうになってたけど、私が否定したらあっさり破顔した。
ガチャ!
「こんな所に居ましたか...授業はとっくに始まってますよ?」
恵子の笑った顔を見た後、青い空を見上げていたら...遠藤先生がやってきた。
「こんな所まで迎えに来てくれたんだ!」「流石崇先♪私たち「愛されてるぅ〜♫」」
「馬鹿な事言ってないで...早く教室に行きますよ?」「「はぁ〜い♫」」
そんなやり取りをしつつ私たちが階段へと続く扉を潜ろうとすると...
ガスッ!ガスッ!
「「いったぁ〜い!!」」
出席簿の背表紙を垂直にして殴られた。
「おや?殴られたと?なら今度は角を使いましょうか?」
「「ご遠慮させて頂きまぁ〜す!」」「こら!危ないから走らない!!」
どうやらまた声に出てしまったようだ。そんな遠藤先生だが
(私を時間内に見つけれたら、出席扱いにしてくれるんだよねぇ)
私はそんな先生に感謝しながら、急いで教室に戻るのだった。
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