宿らぬ父の記憶 中編
「こんな所かしらね」
恵子ママが語り終えた後、尚弥さんは
ズズッ...うぅ...
泣いていた。いや、恵子ママの語りは上手だったけど...
耕にぃの両親と、私の実母の事は話してない。
あくまで永峯家の事だけだった。なのに
「沙織さん...そんな感じ...全くなくて」
うん。私の事はまぁ置いといて
「純玲ちゃんが、晋二さん見ながら『お父さん』って」
それはさっき聞いたかな。
ズズッ...うぅ...うあぁぁ...っ!
「尚弥さん!?」「あららぁ...」
尚弥さんは堰を切ったように泣き出した。そんな彼に恵子がかけより肩に手を置いた。
(あららぁ...じゃないですよね?)
私は首を左右にゆっくり振りながら尚弥さんと娘を見ている恵子ママを見た後、同じように二人を見る。
(恵子...涙ぐんでる)
視線を尚弥さんに向け
(本気で大泣きしてる)
私はそんな尚弥さんを見て
(純粋な人なんだろうな)
そんな事を思っていると、恵子ママの視線を感じたのでソチラを見る。すると
「ありがとうね...」「!...はい...いえ...」
なんと答えたら良いか分からないのだろう。恵子ママに背中を撫でられながら、尚弥さんは自分でも良く分からないまま返事をしたのだろう。少しはにかみながら
「こちらこそ、変な事聞いてすみません」
「そんな事無いわよ、ねぇ?」「え!?えぇ」
尚弥さんが恵子ママと恵子を交互に見て謝ると、何故か恵子ママはコッチを見ながら私に向かって(そんな事ないわよ)と言いその後恵子に(ねぇ?)と言った。
そんな恵子ママを見た後恵子が私が隠れてる岩を見て
「そうね...そんな事ないわね」「...!?」
と少し低い声で答えた。
何の事か分からない尚弥さんは、不思議そうに二人を交互に見ていたと思うが...
私は岩の後ろで縮こまっていた。
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