94/122
94
部屋のドアをノックする音でフレアは目を覚ます。
部屋の前で警戒していたドワーフが、
「アラン様が先ほど町に到着されました。急いではいないが、体調が戻ったらお会いしたとのことです。」
と告げた。
フレアはそのドワーフに時間を尋ねるともう少しで昼食だというので、
「昼食で合いたいと伝えて下さい。」
そう頼むと再びラディッシュの元に戻った。
寝具の中で、とても他人に見せられない姿のラディッシュは、フレアが戻ってくると、
『離れちゃだめ』
フレアに絡み付くと他人に聞こえないように伝えた。
密着すると言葉を使わなくても会話が出来るこの方法は、今までも何度もしていたが、今回は若干違っていた。
次にラディッシュとフレアから離れたのは、先ほどのドワーフが食事を告げに来た時だった。




