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最初に現れたオークの群れは20匹程度の少数で、オークだけでなくゴブリンも混じっていた。
十分引き付けて、弓で倒していく。
しばらくしてから、先ほどの倍以上の群れが現れる。
さすがに撃ち漏らしが出てきて、数匹が近くまでやって来た。
町の前方の森との間には、大きな格子状の障害が通路をずらして幾重にも置かれ、町にたどり着きにくくしている。
格子状だから、矢は抜けて相手に当たる。
たが、倒れたオークやゴブリンの体が折り重なり、障害を超えそうな高さになると、それを踏みつけて障害を乗り越えてきた。
そろそろ本隊なのだろう、先ほどの更に倍くらいの集団が現れた。
鐘楼からその状況をフレアとラディッシュが眺めていた。
「かなりの数のようだわ、落とし穴に警戒してくれたから来る方向は絞られているけど、それも時間の問題ね。アリアの情報では、私達の予想よりも遙かに多かったみたい。もしかしたら、ここが最後を迎える場所になるかも」
いつものラディッシュらしからぬ様子にフレアは、
「大丈夫、きっと何とかなる」
「昔は何をやるのもやる気が見えなかったのに、変わっちゃったわね。」
「きっといろいろな事があって、やらなくっちゃいけないことができたからだと思う。」
ラディッシュは軽く笑いながら、
「それに、私を守ってくれることが入っているのを期待するわ。」
「もちろん入っているよ」
「じゃあ、」
ラディッシュは一旦言葉をとめて、『精霊憑依』を発動した。
すると、ラディッシュの背に薄い羽が現れる。
「この戦いが終わったら、私をフレアのお嫁さんにしてね。」
言い終わるか否か、ラディッシュは鐘楼から宙に飛び出し、弾丸のような速度でオークの群れに突っ込んで行った。




