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「ラディッシュと二人で、先頭だけでも足止めしてみようか?二人だけなら、間に合いそうに思うけど。」
フレアの回答にラディッシュが、
「その後が続かないわよ。私達だけでは、町にいるドワーフ達は動かないわ。ドワーフ達の援護を受けられる方法が必要だわ。」
アレクセイは少し考えて、
「アラン様に相談されてはどうでしょうか。一筆描いていただいたモノを届ければ、町のドワーフ達の協力が得られるかもしれません。」
と言った。
フレアとラディッシュは納得したように頷くと、気持ち良さそうにアランを起こしに行った。
惰眠を貪るアランは突然起こされ、
「なんじゃ人が気持ち良く寝ているというのに起こしおって。それ程大事な要件なんじゃろうな。」
と言ってフレア達を見渡した。
同行していたアレクセイが、
「若君、暁の町にオーク達がやって来る可能性がありますが、町の勢力では持ちそうにありません。我々が今から出発しても間に合わないのですが、フレア殿とラディッシュ殿が先行して敵を足止めしていただけるそうです。町の同胞がお二人に協力するように一筆お願いします。」
アランはヤレヤレといった感じで巻紙を取り出して何かをしたため始めた。




