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別名『高速移動』という手段ができてから、移動はかなり短縮された。
特定の場所を除けば、各町の間は約一日で移動することができ、旅は快適になった。
宿屋の食事時間を計算しながら移動する必要はあるが、その日のうちに保存食ではない食事をとれるので、精神的苦痛はかなり違う。
わずか数日でアラン達がいる城塞都市にたどり着いた。
この旅の間に、フレアが失われた町で見つけた試作品を使い、人工的な精霊を作り出すことに成功した。
この精霊は自我が希薄でラディッシュしかコミュニケーションがとれない、ラディッシュを支援することのみが存在理由の特殊な精霊だ。
この精霊は、ラディッシュの元に集まる膨大な情報を整理統合して伝えたり、魔法を最適化することで効率を上げたりと、高級な使い魔さながらの能力を発揮する。
これにより、ラディッシュはかなり最位の魔法使いに並ぶほどの力を得ることができた。
出来る限りを尽くした二人はアラン達のいる酒場へと向かった。




