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ラディッシュは風の精霊に連れられ、精霊王のもとに向かっていた。
火、水、風、土の世界を形づくる精霊は数も多く、強い力を持っているものも多い。
特別強い力を持つものを、精霊王と言う。
精霊を呼び出して、その精霊の持つ力を使うのが精霊魔法であり、呼び出している間、ずっと魔力をつかう。
魔力が足りなければ呼び出せないし、精霊が存在するのに必要な魔力は余りにも膨大で、普通には扱えない。
多くは魔力を帯びたものを媒介に、精霊を縛り付けて呼び出すのが普通だか、ラディッシュはその膨大な魔力で、直接精霊の力を引き出せる類い稀な賢者だ。
ラディッシュは、フレアの戦いに参加すべく精霊王と契約をしたいと考えていた。
相手が何であれ、精霊王ならば互角に渡り合えると考えたからだ。
最初に出会ったのが風の精霊なので、風の精霊王の元に連れて行くのだろう。
特に勇者との相性が良い風の精霊ならば、尚のこと好都合だ。
だが、一筋縄では行かない相手にラディッシュは、精霊王と会うまでの時間を使って策を考えていた。




