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「生意気ね」
風の精霊は、空気を高速に回転させた気流の風で切り裂く『真空刃』を作り出して飛ばしてきた。
ラディッシュは特に驚く様子も無く、精霊よりも大きな『真空刃』を作り出してそれを消滅させる。
消滅の余波が風の精霊を襲う。
少しひきつりながらも、風の精霊はそれに耐える。
「私自身の魔力を使わなくても、精霊の力が引き出せるから凄く楽ね。同じくらいの力だったけど、普段使っている私の魔力上乗せしてあげたから、かなりの差になったようね。遊んでないでさっさと連れて行きなさい。私達には時間が無いの」
風の精霊は、ばつが悪そうにすごすごとフレア達の前に立つと、誘導するようにゆっくりと移動し出した。
ラディッシュの話しでは、精霊世界での時間は現実世界の時間の流れとは異なるので、長居は良くないということだった。
これがラディッシュの本当の性格ではなく、急ぐ事情だからこんな態度なのだと信じたいフレアだった。




