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ゴロゴロという音が空にこだまし、バンという音とともに、地面に『稲妻』が突き刺さる。
『稲妻』の魔法により、ぶすぶすと煙を上げて地面が焼き焦げていた。
本当に当てるつもりはないので、間合いが切れる程度の、当たらない位の位置に落とした。
リーダーらしい『戦士』は、飛び退いて間合いをきると、戦斧の石突きを地面に突き立て、笑い出した。
「参ったわい、まさか無詠唱で雷電魔法とは」
無詠唱魔法が珍しいものではないが、雷電魔法は風と時空を操る『勇者』の得意魔法で、賢者でも精霊の力を経由して発動しなければならず、必ず呪文を唱える事が必要だ。
つまり、無詠唱で雷電魔法が使える時点で『勇者』か、あるいは勇者に等しいと言える。
が、太刀を抜けば負けないものの、もっと事態が揉めそうだし、魔力の消費が大きな無詠唱魔法は使いたくはないが、使えそうな魔法が思い当たらなかったため、ただ苦しまぎれに使ったというのがフレアの本心だ。
まあ結果としては、いい方向のようだ。
リーダーらしい『戦士』は、
「わしの名はアランじゃ。『失われた我が国』を取り戻しに来た。」
と言った。




