39/122
39
『城塞都市』へ着いたラディッシュは孤児院へ向かうと、寮長へフレアの引き取りを申し出た。
この孤児院は国からの支援で運営されており、規模や環境的に孤児への待遇は悪くない。
一般的には、孤児の引き取りには色々な手続きが必要だ。
身元は元より収入など、引き取られた先できちんとした生活が出来るかなどを確かめられる事になる。
だが、入る前なら寮長の一存で何とかなる場合が多い。
王立の孤児院といえど、収容には限界があるし、引き取り手がいるのであればそれに超したことはない。
今回は救出隊からの連絡が事前に入っているため、ラディッシュは直接寮長に申し出ているのだ。
孤児院の一室でフレアが待っているとしばらくして、ラディッシュが戻ってきて、
「丁度、これから商売をしようと思っていて、その手伝いが必要だった。お前はこれから、私と暮らすことになるんだ。」
これがラディッシュとの生活の始まりだった。




